前回「第13回 チャートはどうやって見るの?(1)」、「チャートをどのように見て売買するのか?」を解明していくことになったのですが、奥が深そうで早くもくじけそうになりかけたところ、チャート分析の第一人者といわれる川口一晃先生に教えていただけることに! 早速、お話を伺ってきました。
【参考記事】
●ユニークなペンタゴンチャートが新登場!米ドル/円相場は今、重大な分岐点に…!?
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なんとなく外為どっとコムのバーチャル取引を繰り返しているんですが、多少のプラスはあるもののなかなか大きく勝てないんです…。
「最近FXでは、“欲張り投資家”が増えましたね。○○円で買いたい、売りたいというような、頭の先から尾っぽまで取りたいという人。特に女性に多いですね」
ドキッ! 私のことですか? そういえば、『頭と尻尾はくれてやれ』なんて格言がありましたね。やはり謙虚にいかなくちゃいけないんですね。
「大切なのは、負けない投資を心がけることで、いかにリスクを小さくするかということなんです。セミナーで多くの個人投資家と接して、負けてばかり人の敗因がわかったんです」
えっ! なんですか?
「チャートが読めないことです。まっさらなチャートを見て、どこにポイントがあるのかが読み取れるようになれば、大きく負けることはないはずなんです」
なるほど~。やっぱりチャートは大事だったんですね! 私のような初心者にもわかるポイントを教えてください!
「基本としては、まずはトレンドをつかみやすい週足(月足)などの長期チャートから見ていくことです。図1を見てみましょう」

単純に大きく分けると、上昇か下降している斜めの線と真横の線の2種類引けるんですね。前回「第13回 チャートはどうやって見るの?(1)」で出てきましたが、【1】は下落トレンド、【6】は上昇トレンドですね。三尊天井とネックラインってなに? これは難しそうなので、後で詳しく説明していただくことにして、真横に引いている線はなんですか?
「節目といいます。それまでの流れを変えるターニングポイントです」
どうやって節目を見つけたらいいんですか? ラインの引き方のキホンを教えてください。
「節目として考えられるポイントは、(1)もみ合っているポイント (2)高値と高値 (3)安値と安値などがあります。ラインを引く時のポイントは以下のとおりです」
<チャートにラインを引く時のキホン>
◆その1
ローソク足のヒゲは、場合によっては無視してもOK!
◆その2
ヒゲと実体のどちらを見るかは、前後左右の説明力の多さで決める。
◆その3
今のトレンドを判断する⇒安値(下値)が切り上がっていれば上昇トレンド、高値(上値)が切り下がっていれば下落トレンド。
上昇トレンドなら、切り上がっている安値(下値)を結び、右肩上がりの下値支持線を引く。
下落トレンドなら、切り下がっている高値(上値)を結び、右肩下がりの上値抵抗線を引く。
その1とその2は、いつもギモンに思っていたので、スッキリしました!
「では、【図1】を部分的に拡大して、詳しくポイントを見ていきましょう」

3つの山ができていますが、これを三尊天井というんですか?
「三尊天井とは、天井を打った時に出る典型的なパターンのことです。海外では、ヘッドアンドショルダーと呼んでいます。真ん中を頭、両脇を肩に見立てているわけですね」
このサインが出たら、どんなチャンスなんですか?
「2つの谷(【図2】のA、B)を結んだラインをネックラインといい、このネックラインを割れた瞬間、売りの動きが活発になり、もっと下がることが考えられます」
へぇ~。じゃあ、チャートに3つの山ができたら要チェックですね!
「そうですね。では、次のポイントを見てみましょう」

「4は、もみ合っているところの高値を結んでいます。5は、前半部分はもみ合っているところの安値、後半部分は高値を結んでいます。6は、だんだん切り上がっていく安値を斜めに結んでいます」
こうして説明されると、なるほど~と思うんですが、いざ自分で引こうとすると、どこに引いたらいいかわからないんです…。
「まずは、何本も線を引いてみることです。もみ合っているポイントや安値と安値、高値と高値を結んだりしてみてください」
でも、いつもちゃんと意味のあるところに引けているかわからなくて不安なんですけど…。

■今日のナットク!■
「チャートをきちんと読めることは大事! 週足と日足チャートを比べてみても、印象や見える部分が違う! だから、長期と短期のチャートをチェックすることが大事なんですね」
次回は、【図4】のチャートのどこにラインを引けばよいのか? 先生と答え合わせします。皆さんも引いてみてくださいね!
(第15回 チャートはどうやって見るの?(2)【後編】へつづく)
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