12月4日(金)に発表となった米国の雇用統計の結果を受けて、米ドル/円は大きく反発した。
まずは、米ドル/円の日足チャートをご覧いただきたい。
なお、この日足チャートは180営業日のものだ。
週越えのところなので、土曜日、日曜日を省くと、12月4日(金)と12月7日(月)のところで、いわゆる「はらみ寄せ」を形成している。
「はらみ寄せ」とは、翌日の値動きが、前日のレンジの中にスッポリと納まる形のことで、そのようになった場合は、前日のレンジを抜けたほうについて行くのがセオリーだ。
ちなみに、12月4日(金)の高値は90.78円、安値は87.99円。
だから、高値の90.78円を上抜けたら「買いシグナル」、安値の87.99円を下抜けたら「売りシグナル」が点灯する。
なお、前日、12月8日(火)の米ドル/円は下落したものの、安値の87.99円を下抜けるには至っていない。
つまり、12月4日(金)を基準として、12月7日(月)と12月8日(火)の2日分で「はらみ寄せ」を形成していることになる。
■90円台まで反発しても、まだ「売り相場」!
続いても、米ドル/円の日足チャートをご覧いただきたい。
ただし、こちらは300営業日のものだ。
180営業日の日足チャートでは時間軸が短く、適切な判断ができない。だから、300営業日の日足チャートを使うことにした。
レジスタンスラインは、4月高値の101円台半ばと、8月高値の97円台後半を結んだラインでよいだろう。チャートには、緑の破線(太線)で示した。
さらに、その平行線を2本加えてみた。3月安値の95円台半ばに合わせたパラレルライン(平行線)と、11月安値の84円台後半に合わせたものだ。
大まかな相場の流れを見るなら、これで十分!
300営業日の日足チャートからわかることは、米ドル/円は、95円~96円あたりまで上昇しなければ、すなわち、緑の破線(太線)のレジスタンスラインを上抜けなければ、「売り相場」から「買い相場」に転換しないということになる。
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