ユーロ/ドル(EUR/USD)
ポンド/ドル(GBP/USD)
オージー/ドル(AUD/USD)
キウイ/ドル(NZD/USD)
ユーロ/円(EUR/JPY)
ポンド/円(GBP/JPY)
オージー/円(AUD/JPY)
キウイ/円(NZD/JPY)
などの通貨ペアが、大きな「窓(Gap)」を開けて急落している。
(※編集部注:「オージー」は「豪ドル」のこと、「キウイ」は「ニュージーランドドル」のこと。また、「窓(Gap)」とはチャートが連続的に推移しないで、チャート上に空間が開くことを指す。「窓(Gap)」が開く可能性は株価チャートでは毎日あるが、為替チャートでは通常、月曜日と金曜日の間だけとなっている。これは平日の為替は24時間連続して取引されているため)

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 1時間足)
■G7に対する失望で「窓」が開いた
これらの通貨ペアが大きな「窓(Gap)」を開けて急落した理由は、G7に対する失望と考える。
G7の内容は、事前の予想の範囲内で、何も目新しいことはなかった。G7前には期待感があったが、このG7で、そういった期待を満足させる内容がまったく出なかった、と考えている。
むしろ、G7終了直後に、ニュースで流れた「米ゼネラル・モーターズ(GM)と全米自動車労働組合(UAW)の労働条件の改定交渉が決裂」の方が、外国為替市場に与えた影響は大きい可能性もある。
■今回の「窓」は売りのシグナル
これらの「窓(Gap)」は、テクニカル分析(チャート分析)で見れば、「売りのシグナル」。
この「窓(Gap)」を埋めずに、下落するようならば、「売りのシグナル」だから、「売り」でついて行く必要がある。
しかし、「窓(Gap)」は、短時間で「窓埋め」をする可能性もある。
テクニカル分析(チャート分析)のセオリーでは、「窓埋め完了」で、改めて、その時点で、「売りのシグナル」となる。
週明け月曜日(2月16日)のシドニー市場、東京市場では「窓埋め」の可能性も残っていた。
「窓埋め」のあるや、なしやに関しては、事前には何とも判断のしようがない。
■「窓」が開いた時のトレード戦術
この時点での戦術としては、以下のとおり。
上記通貨ペアは、「窓(Gap)」を開けたのだから、スモールで(小さいポジションで)、とりあえず売っておいて、この日(2月16日)の東京市場、ロンドン市場で「窓埋め」のある、なし、を確認する。
「窓埋め」があるならば、「窓埋め完了」で売り乗せ、「窓埋め」がないならば、ないことを確認して、適宜売り乗せる。
いずれのパターンでも、「売り」ではないか、といった質問が出るかもしれないが、そのとおり。
そのことは、最初に、すでに、述べています。繰り返します。
これらの「窓(Gap)」は、テクニカル分析(チャート分析)で見れば、「売りのシグナル」。
■「窓」をめぐるユーロ/ドルの動き
ユーロ/ドル(EUR/USD)に関して、もう少し詳しく見てみよう。以下のチャートをご覧いただきたい。
2月16日、週明け月曜日のユーロ/ドル(EUR/USD)は、「窓(Gap)」を開けて、急落して始まっている。
この「窓(Gap)」は、[1.2807~1.2820]。
先週末(2月13日金曜日)の安値が、[1.2820]。2月16日(月)の、東京市場午前の段階で高値が[1.2807]。
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