FOMCを直前に控えて、考えていたことをストレートに表現した内容なので、FOMCの結果が出た後でも、まったく考え方に変化はない。
書き直しようがないので、そのまま引用する。
米国は現在、リセッション状態(景気後退局面)にある」
今月の初めに発表された米国失業率を筆頭に、このところ発表された米国経済指標を見れば、明らかなリセッション(景気後退)だ。
「今年の後半に、米国経済は回復する」といった意見(米国経済楽観論)を、巷間よく見かけるが本当にそうなるのか?
それとも、「現状のリセッション状態(景気後退局面)が継続する」のか? その時になってみなければ、誰にもわからない。
「今年の後半に、米国経済は回復する」といった意見(米国経済楽観論)は、そうあってほしいという願望にすぎない。典型的な「ポジション・トーク」と言える。
景気は循環しているのだから、景気の良い時もあれば、景気の下降局面もある。下降局面となれば、当然景気は悪くなる。
センチメントが悪化することを避けたいので、意図的にそういった楽観論をぶっているのだろう。そう考えている。
しかし、常識的に考えるならば「現状(2008年年央)がリセッション(景気後退)なのだから、今年の後半もリセッション状態(景気後退局面)が継続する」と考えるほうが、むしろ正論だ。
景気が悪化している場合に、短時間で、急激に、V字回復するケースは稀だ。
■米国はスタグフレーションに陥っている状況
加筆しておく。
米国の現在の状況は、リセッション状態(景気後退局面)であり、サブプライム・ローン問題に起因する金融不安が、まだ完全に解決されていない。
そういった中で、原油価格の高騰から典型的なインフレーションが進んでいる。
ここで、スタグフレーションという言葉の意味・定義にも触れておこう。
スタグフレーション(Stagflation)とは、stagnation(停滞)とinflation(インフレーション)との合成語。
[stagnation+inflation]
景気の停滞にもかかわらず、一般物価水準が継続的に上昇している状態。
不景気とインフレが併存している状態。
さあ、このことから導かれる展開を、みなさんがご自身で考えてみてください。
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