■米国債の金利上昇局面でも、ドルが買われなくなった!
これまで、アメリカの長期金利が上昇(債券価格が下落)すると、比較的ドルが上昇しやすいという関係にありました。特にドル/円では、そのような関係が顕著でした。
長期金利上昇によるドル買いが進むという展開だったわけです。しかし、ここにきて、まったく反対の動きを見せるようになってきています。

そのきっかけとなっているのは、アメリカの国債の格付けが引き下げられるのではないかという懸念です。
PIMCOという世界最大規模の運用会社がありますが、その責任者としても有名なビル・グロス氏は「アメリカは、いずれは(最上級である)トリプルAの格付けを失うだろう」との見通しを示しています。これが引き金となりました。
■足元の長期金利上昇は「アメリカ売り」の表れ
通常、長期金利が上昇する場面は、
(1)景気が良くて、インフレ期待が高まった時
(2)景気が悪い中で、インフレだけが進行しそうな時
(3)国の財政の悪化などが原因で、国債の信用度が低下した時
以上の3つのケースに代表されます。
今回は、どのケースに当てはまるのでしょうか?
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