何ゆえかはわからないが、ユーロ/米ドルは、700ポイントの「ボックス相場」を形成するケースが多い。経験則上、「700ポイントのボックス相場」を多々発見する。
この点については、今までもこのコラムで記述している(「ユーロ/ドル(EUR/USD)は[700ポイント]で変動する」参照)。
5月頃から現在に至るまで、足元でも「700ポイントのボックス相場」を形成しているが、それがいつまで続くのかは、誰にもわからない。この先も持続するかもしれないし、今日、明日にも「ボックス相場」を放れるかもしれない。
ただし、未来永劫持続する「ボックス相場」はない。
現在まで、約3カ月にわたって「ボックス相場」が継続しており、近いうちに、上下どちらかに放れると考えるのが妥当だろう。
■上下どちらに放れても、セオリーに従うべき!
直近で、ユーロ/米ドルが「700ポイントのボックス相場」を形成したのは、2008年3~8月。
約5カ月間続いた「ボックス相場」の下限は1.5300ドル近辺(正確には、1.5280ドル近辺)、上限は1.6000ドル近辺(最高値は1.6035~40ドル)だった。この時は、結局「ボックス相場」を下放れて、ユーロ/米ドルが大きく下落したことは記憶に新しい。
しかし、今回も、同様に下放れるのかとなると、誰もわからない。その可能性もあるし、上に放れる可能性もある。
ブレイクした場合は、通常のセオリーだと、ボックスの値幅分だけ放れた方向に動くのだが、事前には判断できない。
まずは、セオリーに従った対応がよいでしょう。
■「700ポイントのボックス相場」を3カ月にわたって形成中
ユーロ/米ドルの日足チャートを見てほしい。
前述のように、ユーロ/米ドルは5月頃から現在に至るまで、下限が1.37ドル台ミドル、上限が1.44ドル台ミドルの「ボックス相場」を形成している。上のチャートでは、緑の水平線(破線)で表示した。
このように、ユーロ/米ドルは、「700ポイントのボックス相場」を形成することが多い。
だが、個人的には、その理由はどうでもよいし、そもそも理由などないのかもしれない。
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