まず、米ドル/円の月足チャートをご覧いただきたい。
米ドル/円は、緑の実線で示したトレンドラインに従って、2~3年ごとに、大きく上下動を繰り返している。なお、緑の実線で示したトレンドラインは、サポートラインとレジスタンスラインである。
また、もっと大きなスパンで全体を見てみると、大きなレジスタンスラインと、大きなサポートラインが引ける。チャートでは、ピンクの破線(太線)で示した。
チャートを見てわかるように、ピンクの破線(太線)で示した大きなレジスタンスラインは、まだブレイクされていない。つまり、現在も有効である。
一方、ピンクの破線(太線)で示した大きなサポートラインは、すでに下抜けており、ブレイクした時点で「売りシグナル」が発せられている。チャートでは、便宜上、大きなサポートラインを過去の記録として表示したが、このサポートラインはブレイクされた時点で消滅している。
現在、考えることができるサポートラインは、米ドル/円の最安値である79.75円の水平線だろう。チャートでは、青の破線(太線)で示した。
一応、青の破線(細線)で、2008年12月と2009年1月につけた安値の87.00-10円と、米ドル/円の最安値である79.75円を結ぶラインも加筆したが、もちろん、こちらが現在のサポートラインと考えることも可能だ。
だが、個人的には、青の破線(細線)は、近いうちに下にブレイクするのではないかと考えているので、あまり重要視していない。
■週足チャートで現在の下落トレンドを検証する
続いて、米ドル/円の週足チャートをご覧いただきたい。
米ドル/円を週足チャートで見ると、緑の破線(太線)で示したレジスタンスラインに従って、徐々に、上値を切り下げている様子がわかる。
また、緑の破線(細線)で、レジスタンスラインの平行線を加筆したが、2006年冬頃から現在まで、米ドル/円は、2つのラインのインサイド(内側)にスッポリと収まっている。
つまり、2006年冬頃から現在まで、このレジスタンスラインの傾きのスピードで、米ドル/円は下落しているのだ。
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