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大相場となっているユーロ/米ドル。
下値ターゲット0.86ドル説の根拠とは?

2010年05月19日(水)東京時間 13:06

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 ユーロ/米ドルの下落が止まらない。

 ユーロ/米ドル下落の影響から、ユーロ/円の下落も止まっていない。

引き続き、外国為替市場の主役は、ユーロ(EUR)だと考えている。

 個人的には、米ドル/円のコメントも載せたいのだが、米ドル/円の値動きに主体性がないので、どうしても現在の外国為替市場のメインテーマであるユーロについて書かざるを得ない。

■ユーロ/円、クロス円に引きずられている米ドル/円

 現在のマーケットでは、ユーロ/円やその他のクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の値動きに引きずられて、米ドル/円が上下している印象が強い。

 つまり、ユーロ/円やその他のクロス円が上昇する際には、米ドル/円も上昇し、ユーロ/円やその他のクロス円が下落する際には、米ドル/円も下落している。

 マーケット(金融市場全般)に、リスク意識が高まると、避難通貨として円が買われ、リスクに対して市場参加者の意識が緩和すると、円が売られている(=避難する必要がなくなる)といった印象だ。

 当面の米ドル/円は、こういった「風が吹けば、桶屋(おけや)が儲かる」式のロジックで動くのだろう。

 ただし、米ドル/円が、ユーロ/円やその他のクロス円の値動きに引きずられて下落する場合に、米ドル/円が88円を割り込むようなケース、そして、85円を割り込み、新値を更新するようなケースは注意を要する

 その場合、米ドル/円自身の損切りを巻き込む可能性があるからだ。

■豪ドル/米ドル、豪ドル/円は大きく下落する可能性

 また、オージー(豪ドル)も動き出した。

 豪ドルについては、2010年3月31日(水)掲載の当コラムを再度お読みいただきたい「対ユーロで進んだ『ドル・キャリー』の巻き戻しが対豪ドルでも起きる日は近い!」参照)

 「キャリー・トレード」は金利差享受を狙った取引手法であり、「キャリー・トレード」を行う市場参加者が増加し、マーケットの規模が拡大している間はうまくいく。

 ところが、「キャリー・トレード」の市場参加者が増え過ぎて飽和状態になると、その巻き戻し(アンワインド)が起こる。すなわち「キャリー・トレード」の解消が起こり、為替レートは急激に逆方向へと動く

その際に逃げ遅れると、大きな損失を被ることになる。

 ユーロに関しての「キャリー・トレード」は、とうに飽和状態を迎え、2009年12月ごろから下落に転じた。その値動きは、ユーロ/米ドル、ユーロ/円のチャートを見れば理解できるはずだ。

 オージー(豪ドル)に関しての「キャリー・トレード」は、現在、飽和状態を迎えている、と考えている。つまり、オージー(豪ドル)/米ドル、オージー(豪ドル)/円に関しては「これから大きく下落する可能性がある」と見ている。

 さて、ここからが本題のユーロ/米ドルだ。

■月足で「ユーロ売り・米ドル買い」のシグナル点灯!

 以下の「ユーロ/米ドル(EUR/USD)月足チャート」をご覧いただきたい。
ユーロ/米ドル 月足(クリックで拡大)

 ユーロ/米ドルの月足チャートを見ると、2000年、2001年頃の安値圏を起点に2008年まで、【緑の破線】で示したサポート・ラインに従って上昇していたことがわかる。

 2008年のクラッシュ(大暴落)で、その上昇トレンドは、いったん終了している。

 2008年後半から、2009年の初めに大きく乱高下しているが、それは、大暴落後のポジション調整であり、また、大暴落後の、いわゆる「下値保ち合い」であった、と考えている。

 2009年のユーロ/米ドルは、俯瞰(ふかん)してみれば、リバウンド(反発上昇)だった。

 それは、米国のゼロ金利政策と米ドルの大量供給で、余った米ドル資金が、ユーロに流れ込んだためと考えている。

 米ドルの金利は、ほとんどゼロなので、外国為替取引で、米ドルを米ドルよりも金利の高い通貨に交換すれば、その金利差を享受できる。

 いわゆる「ドル・キャリー・トレード」だ。

 その結果、ユーロ/米ドルは、2009年の安値1.24ドル台ミドル程度から、1.51ドル台にまで上昇した。

 2009年12月以降は、ギリシャ問題をきっかけに、ユーロ/米ドルの暴落が続いている。

 先月(2010年4月)までは、【ピンクの破線】で示したサポート・ラインが意識されていた。つまり、2010年4月までは、このサポート・ラインが有効であったが、このサポート・ラインを今月(2010年5月)になって下に割り込み、「ユーロ売り・米ドル買い」のシグナルを発した。

 さらに、2008年の安値1.23ドル台前半も割り込んだ。

 現状では、下値のメドは、見当たらない。

■大きな「ダブル・トップ」を形成したユーロ/米ドル

 次に「ユーロ/米ドル(EUR/USD)週足チャート」をご覧いただきたい。

 ユーロ/米ドルが、大きく上下動を繰り返している様子がわかる。
ユーロ/米ドル 週足(クリックで拡大)

 全体を俯瞰すれば、大きな山が2つに見える。いわゆる「ダブル・トップ」を作っている

 今週、1.22ドル台をつけたことで、安値を更新した。1.2300ドル(1.23ドル台前半程度)を下に割り込んだことで、ネック・ラインを割り込んだ

 これは…
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松田哲の「FX一刀両断!」
松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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