今年度の各企業の社内レートではドル/円は100円程度となっているところが多くなっています。社内レートとは、会社の業績見通しを作る時に使われるレートで、言ってみれば基準となる為替レートのことです。
輸出企業の担当者にとってみれば、社内レートよりも円安のところでドル売り円買いをすれば、見かけ上の利益が出るので、なるべく、高いところでドルを売りたいと常々考えています。
しかし、一方で、急激に円高になり、社内レートを下回って(ドル安円高になって)しまうと、見かけ上の損失が出てしまうので、冷や汗ものとなってしまいます。
現在の為替レートは105円で社内レートから見て余裕がありますが、これは元々堅めに社内レートが決められているからで、安心はできません。そんな中で、アメリカ経済に対して不信感を持っているとすれば、当然、ドルが買い戻されたところで、ドルを売っておこうと思うのは人情です。
彼らは105円台から106円台あたりを売りたいようなので、このあたりが1つの壁となってくる可能性はあります。
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