昨年(2007年)の6月に、ドル/円(USD/JPY)は、124円台の高値をつけた。
その後、ドル/円(USD/JPY)は、下落を始め、2008年の3月中旬には95円台まで下がった。
このところの9ヵ月で、約30円の「ドル安円高」が進んだことになる。
この9ヵ月の期間は、明らかな「ドル安円高トレンド」であった、と断定できる。
それは、過去のことだから、断言できる。

未来は、これから起こることだから、断定(断言)はできない。
つまり、相場は、未来に起こることを想像することだから、断定(断言)はできない。
誰にとっても、未来は、わからないことだ。
そうなると、今後のことを考えるならば、今までの経緯と、それまでの傾向、相場の流れを見ていかなければならない。
そうしなければ、未来(相場)は読めない。
そういったことを踏まえて、考えていきたい。
2008年3月下旬の時点で、大きな流れでは、「ドル安円高トレンド(ドル売り円買いトレンド)」に、何ら、変化はない、と考えている。
このところの相場(外国為替市場)で、重大な「ドル売りの材料」であった「サブプライム・ローン問題」に伴う諸問題も、何ら、解決されていない。
今後、「サブプライム・ローン問題」に関連して、倒産する米国の企業(それは、金融機関とは限らない)や、米国以外にも倒産する企業が、顕在化するだろう、と予測している。
また、経済指標を観察すると、米国の景気後退も、目に見える状況になりつつある。
個人的には、2008年3月下旬の時点で、米国経済は、景気後退局面にすでに入っている、と考えている。
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