以下の週足チャートでは、ユーロ/米ドルが2008年まで大きく上昇した様子が読み取れる。
従来は、サポート・ライン(ピンクの破線)に従って上昇していた。そして2007年半ば頃からは、別のサポート・ライン(青の破線)に従って上昇していたことがわかる。
これで、2007年半ば頃から上昇のスピードが加速したということが読み取れる。
しかし2008年になって、サポート・ライン(青の破線)、サポート・ライン(ピンクの破線)を順次割り込み、ユーロ/米ドルは暴落している。
現在は「緑の破線」で示した、大きな「三角保ち合い(ウェッジ)」を形成しているのだ。
■直近2回の急落は下落スピードが同じだった!
以下の日足チャートで見ると、ユーロ/米ドルは、大きく上下動を繰り返している様子が見て取れる。
下落する際には、「青の実線」で示したレジスタンス・ラインに従って下落しており、このレジスタンス・ラインが下落のスピードを示している。
上の日足チャートに引いた「青の実線」は平行線で、つまり、日足チャートで見ると、今のところは大きく2回下落しているが、その下落スピードが同じだったということが読み取れるのだ。
現在は、「緑の破線」で示した大きな「三角保ち合い(ウェッジ)」のインサイド(内側)にあるが、足元はレジスタンスの上限に近い。この上限が守られれば売り(ユーロ売り/ドル買い)となり、上抜けたならば買い(ユーロ買い/ドル売り)となる。
■「レジスタンスは、破られるまでは守られる」がセオリー
テクニカル分析(チャート分析)のセオリーは、レジスタンスが守られるのか、放れる(突き破る)のかを考えるのではない。
上限が守られる期間は「売り(ユーロ売り/ドル買い)」で対応し、上限を上抜けて放れてから「買い(ユーロ買い/ドル売り)」でついて行くということになる。
換言すれば、「レジスタンスは、破られるまでは守られる」と考えるのがセオリーなのだ。
(2009年5月8日 東京時間13:20記述)
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