米ドル/円は、上限が101.40円、下限が93.50円の「ボックス相場」を下に抜けると予測していましたが、想定どおりに93.50円を下に割り込み、一時は91円台まで急落しています(「ボックス相場の下限に接近したドル/円、93.50円下抜けで売りシグナル点灯か?」参照)。
何かおもしろいことも書きたいのですが、なかなかそうもいきません。
基本的に、その言わんとするところは、以前とまったく同じなので、どうしても、今までに既述したことの繰り返しになります。
■ついに「ボックス相場」の下限を割り込んだ米ドル/円
米ドル/円の日足チャートを見てください。
2009年2月から7月上旬にかけて、米ドル/円は上限が101.40円、下限が93.50円の「ボックス相場」を形成していました。チャートでは「水平線(緑の破線)」で表示しています。
7月8日(水)のニューヨーク市場で下限の93.50円を下にブレイクし、テクニカル(チャート分析)的には、米ドル/円は「売りシグナル」を発しています。
繰り返しますが、93.50円を明瞭に割り込んだ場合に「売りシグナル」が点灯します。
■一気に動くのか? それとも、ゆっくりと動くのか?
節目の93.50円を割り込んで1週間が経ちましたが、「この相場はまだ始まったばかり」だと言えるでしょう。別の言い方をすれば、「この相場は、まだ若い」ということです。
相場が動き出したばかりなので、一気に、短時間で、値幅の大きい変動となるのか、あるいは、すでに「夏休み相場」に入っているために、ゆっくりと、ある程度の時間をかけて動くのか、今の時点で判断することはできません。判断は不可能です。
しかし、セオリーに従って、やることをやっておく必要があります。
米ドル/円をロング(買い持ち)にしている場合は、それをいったん「損切り」して、テクニカル分析に注意を払うべきだと考えています。
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