ただ、今年3月から続いてきたユーロの上昇相場は、このあたりで一巡するかもしれません。私は、ユーロが高値保ち合い相場に移行するタイミングが近づきつつあると思っています。

■週足で高値を更新できるかが、ユーロの行方を見るカギ
ある有力ストラテジストが、レポートの中で次のように述べています。
・ユーロは、いったん相場が走り始めると押し目を作らずに一気に上昇する。その代わり、モメンタムが失われると、横ばいとなる期間が長くなる傾向がある。
また、同レポートでは、ユーロが上昇相場から高値保ち合いに移行する際に、これまでは、「3週連続で週足ベースの高値を更新できない場合」がシグナルになってきたと指摘しています。
これに該当したケースは、過去に2回あったようです。
2002年と2006年で、前者は、52週移動平均線からのかい離率がプラス12%まで拡大したところで高値保ち合いへ移行し、後者は、同6%で移行したとされています。
■半年続いた上昇トレンドは、このあたりで一服か?
さらに同レポートでは、現在は、52週移動平均線からのかい離率がプラス10%程度まで拡大していると述べています。

2002年並みに、かい離率がプラス12%まで拡大すると、ユーロ/米ドルは1.52ドル近辺までさらに上昇するかもしれません。つまり、ユーロに一段高の余地が残されている計算になります。
しかし、基本的には、上昇相場から高値保ち合いへ、いつ移行してもおかしくない段階に入っていると考えて良さそうです。
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