期末は、邦銀のディーラーは、その売買を制限される。きっと積極的に売買を行えない状態にあるのだろう。期末に損益の大きなブレがあると、経理上困るためだ。
そのような中、米ドル/円は微妙な水準にあり、相場も気になるところだが、今回は、コラム的な内容のものを書いてみた。
■人は、考えていたことをメモしておかないと忘れてしまう
このところ、なかなか、自由なコメントを書けずにいる。
日々のルーティン・ワーク(定期的な事務作業)に追われ、あるいは、定期的なコラム・記事の記述に追われ、思索はしているのだが、それを文章にしておく時間がない。
以前ならば、ヒマなときに、メモとして考えていたことをノートに記述していた。
相場のことならば、気がついたこと、ちょっとしたアイデアなどを書きとめておいた。
また、相場に限らず、政治やスポーツ、食べ物など、思いついたことや考えたことを、本当に何でもメモしておいた。
そのノートは、非常に有効だった。
人は、考えていたことをメモしておかないと、考えていたことを忘れてしまう。メモしておかなければ、考えていた内容はもちろん、考えていた事実すら忘れてしまう。
だから、ノートを所持していない場合でも、文庫本の表紙の裏に、目次の裏に、もしくは印刷のない白紙の部分にと、思いついたこと、考えていることを忘れないうちに、ズラズラと記述したものだ。
このところ、そういった作業ができずにいる。
だから、さまざまな意味で、十分な情報を発信できていないような気分になる。
個人的には、「残念だが、時間がないので仕方ないのかな…」などと、自分にいいわけをしている。
だが、「時間は作るもの!」と、誰かが私に叱責する声が、今、頭の中に響いている。
以下、コラム「ドル・キャリー・トレード」の本文を記したので、ご覧いただきたい。
■2009年は通年で、米ドル金利が事実上「ゼロ」に!
「サブプライム・ローン」問題に端を発し、米国の金融機関は、巨額の不良資産を保有するに至った。
この問題を解決するために、米国の大手金融機関に公的資金を注入するといった米国政府の措置がとられたが、中小の金融機関には公的資金が注入されず、それらは、破綻を余儀なくされた。
また、2008年9月には、米国の証券大手であったリーマン・ブラザーズが倒産し、これを機に、アメリカ金融危機が発生している。
米国の中央銀行システムであるFRB(連邦準備制度理事会)は、この金融危機を乗り越えるための政策として、金融緩和(米ドル金利の引き下げ)を断続的に実施した。
2007年8月に5.25%だった米ドルの政策金利は、2007年9月以降、断続的に引き下げられ、2008年9月には2.00%まで下落した。

さらに、2008年12月には、米ドルの政策金利を0~0.25%にする、事実上の「ゼロ金利政策」が採択された。
2009年は通年で、米ドル金利が事実上「ゼロ」であった。
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