前回、「第11回 バーチャル取引(6)」で紹介したIFD注文は、初心者でもマスター必須の使える機能でした。今回紹介するのは、少し高度ですが初心者でも使いこなせばとってもベンリな注文方法です。
たとえばですが…、「Aさん、Bさんの予定があいまいなので、とりあえず2人と約束しておき、片方の約束が確定したらもう片方をキャンセルする」というような日常生活では好ましくないダブルブッキング。これに似た注文方法がFXにもありました。その名も、OCO(オーシーオー)注文。
OCOとは、「One cancel the other」の略で、「あらかじめ2つの注文(利益確定と損切り)を同時に出しておいて、片方が約定したら、もう片方は自動的にキャンセルされる」という注文方法です。
OCO注文は決済注文でよく使われるそうなので、ここでも決済注文で使う場合について見ていきましょう。
そもそも、FXで勝つためには、「いかに損を小さくして、利益を大きくするか」が最大のポイントだそうです。…ということは、この損切りと利益確定の注文を同時に出せるOCO注文はスグレモノ!

図1にあるとおり、買いから入った時には「ここまで上がったら利益確定」、「ここまで下がったら損切り」と双方向へ注文を出せます。売りから入った時には「ここまで下がったら利益確定」「ここまで上がったら損切り」と同様に注文を出せます。
具体的に見てみましょう。図2を見てください。

これから上がると予想して105円で買ったけど、相場は自分の思いどおりに動くとは限りません。そこで、上がった時は108円で利益確定、下がった時は104円で損切りと、OCO注文を出します。そうすれば、万が一急落しても損を小さく抑えることができますし、上がれば確実に利益確定ができるというわけです。
では、外為どっとコムの実際の画面を見てみましょう。

注文画面は上の図の手順で入力していけばOK! 注意点としては、「第9回 “バーチャル取引”に挑戦!(4)」で紹介した「有効期限」ですね。「Day」と「週末」がいつまでを指すか覚えていますか? 忘れちゃった人は復習してくださいね!
■さらなる究極の自動売買もある!
ちなみに、究極の自動売買として、IFO(イフダンオーシーオー)注文というのもあります。これは、前回、「第11回 バーチャル取引(6)」で紹介したIFD注文と今回紹介したOCO注文を合わせたものです。
ひと言でいうならば、最初の発注から利益確定、損切りの決済注文まですべて自動でできちゃう方法です。基本の注文ができるようになったら、追々使っていければいいなと思います。
■今日のナットク!■
「できれば損をしたくない! という人間の心理を満たしてくれるOCO注文は、注文をしたらほっといてもOK&ムダに一喜一憂しなくてよさそうなので精神衛生上よさそうですね」
次回からは、バーチャル取引の実践に戻ります。初取引では、チャートの勉強をしないまま何となく注文して、少しの損を出したわけですが…。
これからは実際のバーチャル取引を例に、「どこで売って、どこで買うか?」「どこで損切りするか?」など、初心者が押さえるべきトレード法について、羊飼いさんにいろいろ教えていただく予定です。
(第13回 チャートはどうやって見るの?(1)へつづく)
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