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「米ドル安・円高」に反転の兆しがない。
史上最安値79.75円の更新は時間の問題

2010年10月20日(水)東京時間 13:10

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■米ドル/円は今週中に70円台があるかもしれない!?

 まずは、米ドル/円の日足チャートをご覧いただきたい。

 これは180本足(=180営業日)のチャートだ。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)

 緑の破線(太線)が現在のレジスタンスラインで、その平行線が緑の破線(細線)だ。

 今年4月頃から現在に至るまで、米ドル/円は緑の破線(太線)で示したレジスタンスラインの傾きのスピード、つまり、一定のスピードで下落してきたと断定できる。

 また、ピンクの破線はごく目先(ごく短期)のレジスタンスラインで、弱いレジスタンスライン。青の破線は右下がりであるものの、ごく目先(ごく短期)のサポートラインであると考えている。

 先週、米ドル/円はついに81.00円を割り込み、80円台後半に突入した。

 米ドル/円の歴史的最安値は1995年につけた79.75円で、それにあと1円のところまで迫ったことになる。

 筆者は引き続き、いずれは80.00円を割り込むことになると考えているが、割り込むにはまだ時間がかかるのかもしれない。

 80.00円は歴史的にも、心理的にも大きな節目であり、そう簡単に突き抜けることはないのかもしれない。

 しかし、米ドル/円の下落がこのところのスピードで続くならば、今週中に70円台があっても不思議ではない、とも思える

 個人的には、80円台後半を見たことで、2007年から警鐘を鳴らし続けた「円高」の考え方が正しかったことが証明できたと考えている。

 米ドル/円はいずれ、80.00円を割り込むだろうと判断しているが、80.00円を割り込んでも、割り込まなくても、80.85-90円という水準まで到達したことで、これまで言ってきたことが、正しかったのか、間違っていたのか、一目瞭然になったと思っている。

■介入後、米ドル/円は5円下落した

 続いても、米ドル/円の180本足(=180営業日)の日足チャートをご覧いただきたい。
米ドル/円 日足(クリックで拡大)

 仮に反発があったとしても、9月15日の介入前の安値である82.86円が、まずは上値として意識される。

 つまり、82.86円近辺が、弱いレジスタンス・レベルになるということだ。

 さらに、介入実施後、上抜けることができなかった85.94円が次に意識される。

 つまり、86.00円近辺は、強いレジスタンス・レベルになるということだ。

 ちなみに、86.00円レベルの強いレジスタンス・レベルを上抜けても、88.00円近辺に、さらに強いレジスタンス・レベルがあると考えている。

 また、日足チャートを見ると、9月15日の大陽線(大上昇を示すローソク足)が目立つ。これは、日本政府・日銀の「円売り・米ドル買い介入」による「特殊な値動き」だ。

 9月15日に介入が行われる直前の米ドル/円の安値は82.86円だったが、東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場と、それぞれの市場で断続的に「円売り・米ドル買い介入」が実施されたことで、85円台後半まで上昇した。

 介入の値動きは、不自然な大陽線(不自然な大上昇を表すローソク足)であると感じる。

 介入が実施された直後は積極的に取引する様子が見られず、米ドル/円は85円台でフワフワとした値動きが続き、85.94円まで上昇した。

 その後はさらなる介入が実施されなかったので、結局、米ドル/円はジリ安となって、10月14~15日に80.85-90円をつけている。

 介入直後の高値から見れば、介入したにもかかわらず、米ドル/円は5円下落したということになる。

■今回の介入は9月15日だけで終わるのか?

 日本の当局による介入が実施されてから、1カ月が経過した。

 「介入しても大きな流れは変わらない」と、介入が実施される前から明言してきたが、その後の実際のマーケットの値動きを確認すれば、その事前の判断は正しかったと考えている「日本単独の介入があれば絶好の売り場!『輸出企業のために…』なんて甘えるな!」を参照)

 日足チャートを見ると、今のところは緑の破線(太線)で示したレジスタンスラインを上抜けておらず、引き続き、下落トレンドの状態が持続している。

 もし、さらなる「円売り・米ドル買い介入」が実施されて、緑の破線(太線)のレジスタンスラインを上抜けても、それは介入によってねじ曲げられた値動きであり、大局的に見た「米ドル安・円高トレンド」に変化はない「介入では円高の流れを変えられない!菅首相続投も為替相場の材料にならない」を参照)

 したがって、緑の破線(太線)のレジスタンスラインを上抜けるような場合があっても、これよりも、もう少し緩やかなレジスタンスラインが改めて出現するのだろうと見ている。

 今のところ、介入が実施されたのは9月15日(水)の1日だけで、その後は実施されていないと考えている。米国や欧州の協調(賛同)が見られないので、今後、日本政府・日銀が「円売り・米ドル買い介入」を行うのは難しいだろう「引き続き欧米から賛同は得られていない。今回の介入は1日だけで終わりでは?」を参照)

 つまり、今回の介入は9月15日だけで終わると考えている。

 ただし、米ドル/円が80.00円を割り込み、さらなる急落の可能性が出てくる場合は、「スムージング・オペレーション」の大義を掲げて、日本政府・日銀が「円売り・米ドル買い介入」を行う可能性は残っているが…
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松田哲の「FX一刀両断!」
松田 哲 (まつだ・さとし)

早稲田大学法学部卒業。三菱信託銀行、フランス・パリバ銀行、クレディ・スイス銀行などを経て、オーストラリア・コモンウェルス銀行のチーフ・ディーラーとして活躍。現在は松田トラスト&インベストメント代表取締役として、法人・個人向けコンサルティング業務を行っている。著書『外貨崩落』(技術評論社)などで米ドル/円相場、クロス円相場の下落を見事的中。近著に『1勝9敗でも勝てる松田式FX!』(ダイヤモンド社)がある他、『FXで稼ぐ人はなぜ「1勝9敗」でも勝つのか?』(技術評論社)、『FXの教科書』(扶桑社)、『投資で浮かぶ人、沈む人』(PHP研究所)、『FX「シグナル」を先取りして勝つ!』(技術評論社)などの著書がある。

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