■相場に大きな動きはなく、トレード戦略に変わりなし
ドル/円、ユーロ/ドル、ユーロ/円のトレード戦略に関しては、先週のコメントで記述した。
マーケットは、さほど大きな動きになっていないから、相場への対応としてはそっくりそのまま同じコメントでよい、と考えている。クロス円は、ユーロ/円のコメントに同じ。そのまま以下同文で論旨は通る。
そうはいっても、米国の自動車企業の問題や、金融不安の問題がくすぶり続けている。そして米国のリセッション(景気後退)、欧州のリセッション(景気後退)、そして、日本のリセッション(景気後退)がテーマになる。
■外国為替市場の「クリスマス相場」とは?
テレビのニュースでは、ホンダのF1撤退、新卒者の内定取り消し、リストラ(人員整理)が話題になっている。暗いニュース・話題ばかりで、何だか「クリスマス」といった雰囲気が薄い。しかしながら、それでも、外国為替市場は、時節的に「クリスマス相場」であることは間違いない。
「クリスマス相場」とは、シーズンを指すのではなく、本質を言えば、市場参加者が少なくなって、値が飛びやすくなっている相場のこと。だから、クリスマスの時期だけ(12月25日の前後だけ)が、「クリスマス相場」なのではない。
「クリスマス相場」は、通常は、サンクス・ギヴィング・デーから、お正月明けの第1週まで。そうすると、今年は、2008年11月27日(木)から2009年1月4日(日)まで。
「クリスマス相場」は、ポジションを取らないで、のんびりすればよい。
先週末のニューヨーク市場でも、典型的な「ショート・スクイズ」が起きたが、それも、「クリスマス相場」で、市場参加者が少なくなっていることが、大きな理由のひとつ。もっとまともに市場参加者がいれば、もう少し、穏やかな値動きになったのだろう、と考える。

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