■12月はできれば相場を休むべき時期
『やっていれば、もっと儲かった……』などと考えずに、『今、必死にやっている人は、気の毒だなぁ……』くらいに考えておけばよいだろう。
外国為替市場では、12月は数少ない、『命と心の洗濯』をするシーズン。洗濯をしないで使い続けていると、命も心も、『ボロ雑巾』のようになってしまう。気力とか、温かい心とかは、ちゃんと休まないと、湧いてこない。
「休むも相場」という格言は、誰でも知っているだろう。「休むことが必要だから(休むことが大切だから)、それが格言になる」ということにも、留意すべき。
「休むも相場」とは、『相場には、「売り」「買い」「休む」の三法あり』ということ。たいてい、そんな説明だが、それだけでは、何を言っているのか、まったく、わからない。わからないのが当然だと思う。説明している人がわかっていないのだから、説明できるはずがない。
■為替市場の年間スケジュールを再確認!
以前にも、このコラムで取り上げたが、外国為替市場には『年間スケジュール』がある。それをリマインドしておきたい(「為替相場の年間スケジュール」などを参照)。
相場は、私たちの都合は聞いてくれない。しかし、毎年、決まりきったパターンがある。
1月:[頑張る月]
まずは、リハビリ(12月はのんびりしていたので)。トレンドを調べる、チャートを調べる、12月中のニュースを紐解くなど、確認の作業から始める。
2月:[もっと、頑張る月]
3月:[もっと、もっと、頑張る月]
(イースターが、3月にある場合は、休憩する)
4月:[後半のゴールデン・ウィークに備える月]
ゴールデン・ウィークは、ポジションを取らずに、いったん休憩(イースターが、4月にある場合は、それも休憩する)。
5月:[ゴールデン・ウィーク明けから頑張る月]
まずは、リハビリ(ゴールデン・ウィーク中はのんびりしていたので)。
1月と同じように、まずは確認の作業。
6月:[しっかり、頑張る月]
7月:[夏休み(サマー・バケーション・シーズン)]
夏休みのスタートは、「米国の独立記念日」から。
8月:[夏休み(サマー・バケーション・シーズン)]
夏休みの終了は、ロンドンの、「レイト・サマー・ホリデー」まで。
※7月~8月の[夏休み(サマー・バケーション・シーズン)]は、その年によって、スタートが遅れる場合がある。しかし、夏休みの終了は、ロンドンの、「レイト・サマー・ホリデー」までで、だいたい不変。
9月:[頑張る月]
10月:[もっと、頑張る月]
11月:[12月に、ちゃんと休めるように、もっと、もっと、頑張る月]
12月:[クリスマス・シーズン=何もしない月]
こんな時期に、「相場をやっているヤツは、負けたヤツ」と、横目で眺めている月。
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