先月末、4月30日に行われたFOMC(連邦公開市場委員会)で、事前の予想どおりにFFレート(フェデラル・ファンド・レート)は0.25%引き下げとなった。
これで、FFレートの目標値は、2.0%となっている。
FRB(連邦準備制度理事会)は2007年8月17日に「公定歩合の緊急利下げ」を実施、ドルの公定歩合は6.25%から5.75%へ引き下げられた。これが、今回のドル金利引き下げの嚆矢(こうし)となった。
FFレートの引き下げは、2007年9月18日に、5.25%から4.75%へ0.25%の利下げが実施されたのが始まりだが、その伏線として、ドルの公定歩合引き下げが1ヵ月前に実施された形になっている。
その後、断続的にドル金利は引き下げられている。
そして、今回(2008年4月30日)の利下げでも、まだ、ドル金利の引き下げ傾向は継続している。つまり、利下げ打ち止め感は、まだなく、今後のマーケット情勢によって、さらなるドル金利の引き下げが見込まれる。
『現在の』マーケット(外国為替市場)のコンセンサスでは、基本的には、ドル金利の引き下げは、「ドル売り要因」。
繰り返すが、『現在の』マーケットでは、基本的には、この考え方が、ベースになる。
しかしながら、注意しなければならないことは、ドル金利の下落は、必ずしも、「ドル売り要因」とは限らないことだ。
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