「洞爺湖サミット」は、期待はずれに終わりました。
「世界中の誰も、もともと期待していないよ」といった揶揄が聞こえてきそうですが…(笑)。
今週のコメント(「『洞爺湖サミット』は何ら具体策がなく、まるで他人事」)にも既述しましたが、サミットが「形骸化した政治ショー」になっているのは、今に始まったことではありませんから、今回のサミットでもたいした合意は発表されないだろうと、事前に予想できました。
そういった意味では、予想どおりのサミットだった、と言えます。
すでに、マーケットの関心は「FRBの金融政策」や「今後発表される米国金融機関の決算では、サブプライム・ローン問題で、どれほどの損失になったのだろうか」といったことに、移っています。
■相場のギャンブル性と為替相場の年間スケジュール
今現在は、米国の独立記念日(7月4日)を過ぎていますから、基本的には、すでに「夏休みモード」に入っています。
もちろん、夏休みシーズン(7月上旬から8月下旬)だろうと「そんなものは関係ない」と、考える人がいても不思議ではありません。
しかし、外国為替市場には、【年間スケジュール】とも呼べる定型的なリズムがあります。
もちろん、それは決まりきったものではなく、早まったり、遅くなったり、その年によっては、そういった動きがないこともありますが、そういった【年間スケジュール】を信じる、信じないは別にして、頭の片隅に入れておく方が賢いと考えます。
■流動性が低下したマーケットでは不測の乱高下が起こりやすい
市場参加者が薄い場合、マーケット(外為市場)は、不測の乱高下をしやすくなります。リクイディティ(流動性)が低下するからです。
リクイディティ(流動性)が低下したマーケット(外為市場)では、経験則が成り立たない事態も、しばしば起こります。
リクイディティ(流動性)不足で、過去の経験則が成立しなくなったマーケット(外為市場)で起こる乱高下を、事前に察知することは不可能だし、そういったこと(リクイディティ低下=市場参加者の減少)を狙って、ポジションを張るのは、単なる「ギャンブル」だ、と考えています。
■FXは宝くじ、競馬、競輪、パチンコ、マージャンのどれに近いか?
いわゆる「マーケット(相場)」は「ギャンブル」だ、といった考え方もありますが、そうはいっても、「さいころ賭博」や「宝くじ」、「競輪」、「競馬」、「パチンコ」、「マージャン」などとは、自ずと違う、とも考えています。
もちろん、「さいころ賭博」や「宝くじ」、「競輪」、「競馬」、「パチンコ」などと比べて、「外国為替相場」の方が高級だ、などというつもりは、まったくありません。
ギャンブル性、不確実性を比べれば、それらは同質でしょう。
しかし、「外国為替相場」は、そういったものと比べて、自主性・主体性が高い、と言えます。
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