■ヘッド・アンド・ショルダーを形成して急落したユーロ/円
ユーロ/円(EUR/JPY)は、昨年(2008年)、170円程度まで上昇した。何回か上値トライを行ったのだが、170円を明瞭に上に抜けて上伸することができなかった。
そのために、結果的には、上値での「保ち合い」となった。
上値保ち合いとは、すなわち、高値圏での「ボックス相場」。ボックスの上限は170円程度、下限は149円程度である。
昨年(2008年)9月に、この下限149円を割り込み、「ユーロ売り円買い」のシグナルが点灯した。ボックスの下限では、一時的に反発する場面もあったので、明瞭に下落トレンドが現れたのは、昨年(2008年)10月であった。
結果的に、昨年(2008年)のユーロ/円(EUR/JPY)の値動きは、「ヘッド・アンド・ショルダー(三尊形)」を形成している。頭(ヘッド)、左右の肩(ショルダー)を示したのが、以下のチャートで上方の青丸の部分。
■下値のターゲット、128円は短期間に達成した
チャート分析で、「ヘッド・アンド・ショルダー(三尊形)」を完成した場合は、ネック・ライン(=ボックス相場の下限、この場合は149円)から最高値(170円)までの値幅、すなわち、21円(170円−149円=21円)という値幅から下値のターゲットが算出できる。
すなわち、ネック・ライン(149円)から21円下落した128円(149円−21円=128円)がターゲットになるということだ。
このターゲットは、昨年(2008年)10月のうちに、短期間で達成している。
ヘッド・アンド・ショルダーの下値ターゲットを達成してからは、大きく下落した後の「下値保ち合い」(安値圏でのボックス相場)となっている。
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