本記事は2009年に行うFXの確定申告(2008年分)について紹介した記事です。2017年に行うFXの確定申告(2016年分)に関する記事は、以下の【参考コンテンツ】でチェックしてください
【参考コンテンツ】
●FXの確定申告にも「マイナンバー」必須!負けた人ほど申告を!? FXの税金総まとめ!
■自分が必要だと思えば必要経費になる!?
では、次に必要経費について柴原さんに聞いてみよう。この確定申告特集の第1回でも出てきたように店頭FXでも「くりっく365」でも利益から必要経費を差し引くことはできるのだが、どういったものが必要経費として認められるのだろうか?
「それはわかりません。自分が必要経費だと思うものを入れればいいんです。そもそも日本は『申告納税制度』。そして、『申告納税制度』というのは最初に自分が決めるのが当たり前。それに対して、税務署がそこはいいけど、ここは違うんじゃないの? と指摘をし、納税者と税務署が対話する制度なんです。
税務署から必要経費として認めないと言われたからといって、全部がダメとは限りません。要は税務署から指摘された時に、『これは必要経費だ』と合理的に説明できればいいのです。自分が税務署員になったつもりで、常識的に考えてみてください」
納税は国民の義務だし、税金はパブリックなもの。ならば、細かいところまでしっかりルールが決められているはずとつい思ってしまうのだが、実際はものすごくグレーでファジーな世界ということなのだ。

■パソコンの購入費も必要経費になり得る
とはいえ、具体例がないと、なかなかわかりにくいのも事実。そこで、柴原さんにいくつか例として挙げてもらった。以下のとおりだ。
・書籍代
・新聞代
・FXセミナーの受講費
・FXセミナー参加時の交通費
・パソコンの購入費
「必要経費の領収書はとっておくべきですが、確定申告の時に添付する必要はありません。税務署から何か言われるまで領収書は自分で保存しておけばいいのです」
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