続いて、米ドル/円の日足チャートをご覧いただきたい。
2009年2月頃から現在に至るまで、緑の破線(太線)で示したレジスタンスラインに従って、徐々に上値を切り下げている様子がわかる。
また、日足チャートには、緑の破線(太線)の平行線として、緑の破線(細線)を加筆した。
そうすると、2本の線のインサイド(内側)にスッポリと収まり、2月頃から、レジスタンスラインの傾きのスピードで、米ドル/円が下落していることがわかる。
日足チャートで見ても、大きな流れは、「米ドル安・円高」のトレンドが示されている。
さらに、日足チャートに、短期的なサポートラインを描き加えた。
大きなトレンドが、上昇であっても、下落であっても、こういったサポートラインを割り込んだポイントが「売りシグナル」となる。
繰り返しになるが、個人的な見解としては、米ドル/円の相場で勝ちたいなら、「大きなトレンドと、サポートラインを探せ!」だと考えている。
さらに、前述の「売りシグナル」を、チャートに「青の丸」で示した。
これを、先に示した1つ目の「米ドル/円の日足チャート」と比較してみてほしい。
■重要なポイントは、87.00円を割り込むのか?
上記のコメントだが、週足チャートと日足チャートで、よく似ている。それぞれ個別に記述したのだが、ほとんど同じ内容だ。
つまり、以下のようなことが言える。
・週足チャートと日足チャートの形状が、よく似ている。
・週足チャートと日足チャートの形状は、相似形になっている。
・相似形になっているので、週足チャートと日足チャートで、コメントが一致した。
重要なのは、これからどうなるのか? ということ。
それは、相似形なので、答えは一致する。
すなわち、87.00円を割り込むのか? ポイントは、この1点に集約される。
■87円割れならフリー・フォールになる可能性も!
・「面倒臭いなぁ…」
・「何、グズグズしてんだろう…」
・「最近のマーケット(市場参加者)は、根性がないなぁ~」
個人的には、このように思っていますが、これらは、あくまでも個人的な思惑であって、非公式コメントです。
・「米ドル安/円高のトレンドに変化がなく、いつ何時、87.00円を割り込んでもおかしくない状態になっている」
こちらが、筆者の公式なコメントです。
さて、週足チャートで見ると、2008年12月と2009年1月につけた安値である87.00-10円を下抜けると、大きく急落する可能性が示されている。
その場合の下値メドは、レジスタンスラインの平行線の水準と考えれば、80円前後、ないしは、それ以下になる。
あくまでも、テクニカル(チャート)分析で見て「80円」という数字が出てくるのであって、87.00-10円を下放れて、一気に80円割れまで急落するとは考えていない。
ちなみに、このところの相場、とりわけ、米ドル/円の値動きは、一気に動くことが少ない。だから、87.00-10円を下放れても、86.00円や85.00円あたりでは、相応の気迷いがあるのだろうと考えている。
しかし、週足チャートで見れば、87.00-10円を下放れると、フリー・フォールになる可能性も十分にある。
「相場を甘く見ない、相場をなめないほうがよい」と考えている。
(2009年11月25日 東京時間10:30記述)
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