「耳に痛い」方もいるかもしれない。聞きたくない、見たくない、という方もいることだろう。それでも、何度でも言おう。そうでないと、非常に危険だから。
「リスクを認識しないで、非常に危険な状態になっている個人投資家が増えている」
ちゃんと勉強すれば、リスクは事前に認識できるのに、「楽して儲かる」とか、「寝ながら儲かる」とか、その類の言葉に踊らされて、自ら、非常に危険な状態を招いている。
そういった「ウソ」を、垂れ流しにしている、現在の世の中の風潮も困ったものだが、それを望んでいるのも、世の中の大衆だし、それを喜んでいる人がいるのも、現実の世の中。
騙す側だけが悪いのではなく、騙される側にも、本当は多くの問題点がある。
たとえば、「宝くじ」が当たれば、3億円だ。しかし、いったい、何枚の「宝くじ」が、売られて、その内の何枚が当たっているのだろうか?
みなさんは、「宝くじ」の当たる確率、「宝くじ」の期待値を知っていますか?
私は、「宝くじ」は、買わない。自分の意志で、買わないようにしている。買ったことがないわけではない。1枚でも買うと、何だか当たるような気がするから不思議なものだ。
人間の思考回路は、そのように作られているのだろう…。
世のマスコミは、3億円の「宝くじ」に当たったラッキーな人を探し出して、その幸運をもてはやす。
私は、「宝くじ」のコマーシャルに、その期待値を明示するべきだ、と思う。タバコに「注意書き」があるように、「宝くじ」の表面に、その期待値を明示して当然だ、と考える。
■冷静に考えればあり得ない話でも欲がからむと信じてしまう
人間は、他者のことだと、冷静に判断できるが、「自分のこと」、特に「お金がからむこと」になると、頭に血が上って、「ウソ」や「馬鹿な話」を、信じてしまうことがある。
冷静に考えれば、あり得ない話であっても、「そうあって欲しい」と思う場合は、信じられないところがあっても信じたくなってしまうのだ。
逆に、信じたくないような出来事を聞かされて動転すると、同様に頭に血が上って、「ウソ」や「馬鹿な話」を信じてしまうことがある。
いわゆる「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」のニュースを見て、聞いて、「どーして、そんな単純な詐欺に、ひっかかるのだろう?」と、誰だって思う。
それは、他人事だから、冷静に判断できるからだ。
人間は、自分のことになると、冷静な判断ができなくなる(訓練をすれば、ある程度、冷静な判断ができるようになる)。
投資をすることは、誰にでもできる。ただ単に、何かに投資をすれば良いだけなのだから。しかし、その投資で、「利益になるのか」「損をしてしまうのか」は、まったく別の問題。
多くの人は、漠然と質問する。
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