いや、もっと正確に言おう。大変なことになっているのはクリック証券のキャッシュバックキャンペーンである。
■記者もコーフンを隠せない超大型キャンペーンとは?
FX会社のキャンペーン・ウオッチャー(?)として、記者・井口は数々のキャンペーンを見てきたが、このクリック証券のキャンペーンには心底コーフンした。
これは2009年2月にヒロセ通商が実施した伝説的とも言える大型キャンペーンを完全にしのぐものだ。
ヒロセ通商のキャンペーンはしかるべき金額を入金し、たった1回取引するだけで最大10万円がキャッシュバックされるというものだったが、今回のクリック証券のキャンペーンは最大25万円、年利15%相当額がキャッシュバックされるというものなのだ。
当コーナーでは以前もこのキャンペーンについてお伝えしたが、これは非常に重大な問題と考え、今回、もう一度これについてジックリお伝えしようと思う(「クリック証券が、年利15%キャンペーン!最大25万円がもらえるチャンスも!」参照)。

FXキャンペーン史上、空前のスケールと言える超大型キャンペーン、これは絶対見逃せない!……とかなんとか書いても、中には「そんなの珍しくないよ」と思ったFXファンもいるかもしれない。
なにせ、今はさまざまなFX会社がさまざまなキャッシュバックキャンペーンを実施している。
最大30万円キャッシュバックとか、最大50万円キャッシュバックとか、最大年利12%キャッシュバックとか、最大年利18%キャッシュバックとか、さらには無制限キャッシュバックなどなど、大きな数字が並ぶキャッシュバックキャンペーンがとにかく目白押しなのだ。
しかし、ちょっと待ってほしい。今回のクリック証券のキャッシュバックキャンペーンはそれらの“大きな数字キャンペーン”とは一線を画したものなのである。
■「取引数量比例型」のキャンペーンの特徴は?
FX会社のキャッシュバックキャンペーンには取引数量という観点から、ざっくり2つの種類に分けられる。
1つは取引数量に応じてキャッシュバック金額が増えていく「取引数量比例型」のキャンペーン。高額のキャッシュバックがあるのはたいていこのタイプだ。たとえば、1万通貨ごとに25円キャッシュバックとか、1000万通貨ごとに1万円キャッシュバックといったものがそうである。
1000万通貨というと結構な数量だ。米ドル/円で1000万通貨というと、1ドル=90円と仮定すれば、9億円分にもなる。そして、それだけの量を取引すれば結構なコストもかかる。
仮に売買手数料無料、スプレッド1銭と仮定してみよう。1000万通貨取引するのにかかるコストは10万円だ。1万円キャッシュバックといっても、単純に1万円丸儲けというわけにはいかないのである。
とはいえ、この例でいえば、10万円のコストに対し、1万円が戻ってきているのは事実。取引数量に応じたこのようなキャッシュバックキャンペーンは、取引コストの何%かが割引きされるサービスといった感じで理解することができるだろう。
大きなロットで頻繁に売買するトレーダーなら、10%でも取引コストを割引きしてくれるのはうれしいところだ。
■「一定少量取引型」キャンペーンの特徴は?
これに対し、○%割引きサービスのようなものではなく、ほぼ丸儲けできるキャッシュバックキャンペーンもある。典型的な例を挙げると、「新規口座開設+しかるべき金額を入金+1~10万通貨ほどを取引」すると「数千円~数万円がキャッシュバック」されるというものだ。
こちらの「一定少量取引型」のキャンペーンだと、売買手数料無料、スプレッド1銭と仮定して、かかるコストは1万通貨なら100円、10万通貨でも1000円に過ぎない。それで、たとえば1万円キャッシュバックされるのなら、9900円とか9000円が丸儲けとなるわけだ。
このように、「一定少量取引型」のキャンペーンはユーザーが丸儲けできるケースが多い。反面、「取引数量比例型」に比べると、キャッシュバックの絶対的な金額は通常、低く抑えられている。
先ほど挙げた「取引数量比例型」キャンペーンは文字どおり、キャッシュバックキャンペーンと呼べるものだったが、こちらの丸儲けできる「一定少量取引型」キャンペーンは、キャッシュバックというより、“キャッシュゲット”とでも呼んだ方が良さそうなキャンペーンなのだ。
■今回のクリック証券のキャンペーンはどこがスゴい?
ここまで、2種類のキャッシュバックキャンペーンについて、説明が長くなってしまった。
今回のクリック証券の最大25万円、年利15%相当額キャッシュバックキャンペーンはどちらに近いかというと、文句なく後者だ。
その条件は…
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)