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あなたは経験したことがありますか?
怪しいスリッページやレートずらしを…

2009年06月18日(木)12:59公開 (2022年06月22日(水)17:23更新)
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前回のこのシリーズでは「ストップ狩り」について取り上げたが、FXの世界にはナゾと不思議がまだまだある(前回記事「一部のネット界隈で囁かれている「ストップ狩り」とはどういうことか?」を参照)。

 そこで、今回は「スリッページ」「レートずらし」について取り上げることにしよう。

FXですべったことありますか?

 FX会社の取引画面でピコピコ動くレートを見ていて、「ここだ!」と思った瞬間にクリック。「ここだ!」と思った瞬間は103.00円だったのに、実際に約定して買えたレートはそれより不利な103.05円だった……なんて経験はないだろうか?

 そう、FXの取引ではレートが「すべる」ことがあるのだ。このように狙ったレートと実際に約定したレートに差が出る現象、またはその差自体のことを「スリッページ」という。

 為替相場は時に目まぐるしく動く。そして、「今」クリックした~! と思っても、その注文がFX会社のサーバーに届いて処理されるのは「今」よりもわずかながら後ということになる。まったく完全に同時ということはあり得ない。アインシュタインの特殊相対性理論を持ち出すまでもなく(?)、このことは理解していただけるだろう。

 となると、その間に為替相場が変動すれば、ある程度のスリッページも仕方がないということになるのだろうか。

許容できるスリッページを設定できるFX会社も…

 最近では自分が許容できるスリッページの範囲を段階的に設定できるFX会社がほとんどだ。たとえば、「●●pips(米ドル/円であれば●●銭)以上のスリッページが生じたら、注文を約定させない」といったしくみだ。

 この許容範囲を自分で狭く設定しておけば、自分の思ってもいないレートで約定するという事態は防げる。ただ、狭く設定しすぎれば、今度は約定させたいのになかなか約定しないよ! ということも起こり得るわけで、なかなか難しいところではあるのだ。

もっと怪しいスリッページとは?

 そして、一部のネット界隈で囁かれているのは、そういった相場の変動による普通のスリッページではなく、もっと怪しいスリッページのことである。

一部のFX会社では、顧客の不利な方向へ意図的にスリッページさせているのではないか? というのである。スリッページさせた分はFX会社の利益になるというわけだ。

 そのようなことが実際に行われているのかどうか……。真相は闇の中としか言いようがないのだが……。

 では、スリッページをなるべく避けるにはどうしたらいいのか?

 スリッページをなるべく避けるには、発注から約定までがスピーディーに完了するシステムになっているFX会社を選ぶというのが一つの方法だろう。また、「ウチはスリッページさせません!」とうたっているFX会社を使う手もあるだろうか。

「レートずらし」ってどういうこと?

 では、次に「レートずらし」を取り上げよう。

 これはどういうことなのか?

 「レートずらし」とはFX会社が顧客に提示するレートを、市場レートよりも高い方か、低い方へずらして提示するというものだ(ここでの市場レートとはインターバンク市場でのレートのことを指す)。

 この時、スプレッドが広がるのではなく、スプレッドは狭いままでレートが平行移動するような形になるという。そういうことをしているFX会社があると一部のネット界隈では囁かれているのである。

 たとえば、相場が上昇基調にある時は、売りよりも買いに注文が集まると考えられる。こういう時は市場レートよりも高い方向へレートをずらしておくという。

 市場レートよりも高いところで顧客が買えば、それを受けたFX会社は市場レートよりも高いところでその分を売っていることになる。そして、市場レートはそれよりも低いところにあるわけだから、すぐに市場で買い戻せば、FX会社はレートをずらしていない時よりも、より多くのサヤを抜けるというわけだ。

 このようなことをやっているFX会社は本当に存在するのかどうか?

 インターバンク市場における「市場レート」といっても、インターバンク市場に参加している金融機関はいろいろあって、それらがすべて完全に同じレートを提示しているわけではない。「これが唯一絶対の正しいレートである!」といったものは為替市場には存在しないのであり、レートが本当にずれているかどうか比較する絶対的な基準はないのである。

 また、仮に「レートずらし」があったとしても、いつも常にやっているとは限らないし、結局、「レートずらし」を実証することもなかなか難しいという話になってしまうのだ。

レートずらしが理論的にはまずないFX会社とは?

 ただ、相対取引のFXサービスでは、「理論的には」レートずらしがあったとしても不思議ではないとは言える。「理論的にはある」ということを気持ち悪いと思うのであれば、それが「理論的にはまずない」と思われるFX会社を利用するのも一つの手だろう。

 そうなると、前回の「ストップ狩り」の件と同じく、相対取引ではなく取引所取引である「くりっく365」か、相対取引でもインターバンク直結的になっている以下のFX会社や口座がその候補として挙げられよう。

 ●サクソバンク証券
 ●インヴァスト証券[トライオートFX](100Lot超の取引のみNDD)

(ザイFX!編集部・井口稔)

★こちらの記事にも注目!
「一部のネット界隈で囁かれている『ストップ狩り』とはどういうことか?」

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