外為どっとコムのバーチャル取引にチャレンジしながら、チャートの形について勉強しているうちに、米ドル/円がスゴイことになっています。今年3月、95円の時に米ドルを買っておけばよかった! と思っていたら、その時に迫る安値をつけました。
相変わらず激しい変動が続いていますが、振り返ると、前回の川口先生の読みは的中!しています(前回記事参照:【3】の節目を割り込み下落トレンドになるか?)。
【参考記事】
●ユニークなペンタゴンチャートが新登場!米ドル/円相場は今、重大な分岐点に…!?
●竹中平蔵氏が校長のFX予備校が開校!?有名講師陣のFX講義、受けるなら今でしょ!
節目の引き方は、「第14回 チャートはどうやって見るの?(2)【前編】」で教えていただきましたね。そして、「三尊天井」というチャートパターンが出たら、売買のタイミングだと習いました。特徴的なチャートのパターンは他にもあるそうなので、今回はそれを教えていただきます。
その前に、実際のチャートで「三尊天井」がてきていないかな~と、しばらくチャートを眺めていたら、【図1】のような形になっているのを見つけました。はたして、これは三尊天井と呼べるのでしょうか?
そんなに都合よく教科書どおりのきれいな三尊天井にはお目にかかれないと思うのですが、だからこそ、たまにそれらしき形を見つけると「これはどうなんだろう?」と気になってしょうがないので、川口先生に聞いてみました。

「う~ん、認定しづらいですね。これは、チャート上のひとつの天井としてとらえる方がいいですね。値幅の差が小さいので、三尊天井と呼ぶほど特徴が強く現れていませんから。ただし、ここ最近で言えば、1つの山と言えますね。ミニ三尊天井とでも呼んでおきましょう」
おぉ~! ミニが付くけど「三尊天井」と呼んでいいんですね。ちなみに、ミニ三尊天天井という言葉があるんですか?
「いいえ、そういう言葉はありません。表現上わかりやすくするために、私が名付けて呼んでいるだけです。“小さなトリプルトップをつけている”などとよく使います。ただ、この後の相場を見れば明らかなように、確かに転換点となっており、結果としては、ここが三尊天井だったと言えますね」
なるほど~。教科書どおりにきれいには出ませんが、「ここを割ったら、トレンドが変わるのかなぁ…」と考えながら、トレードするのとしないのではきっと違いますね! では、他にはどんな形があるのでしょう?
「まず、2カ所の底を打ってから上昇する、ダブルボトムがあります」

へぇ~。でも、2つギモンがあります。なぜ、ネックラインを抜けたら「買い」と言えるんですか?
「もみ合っているポイントを越えるだけ上昇の力が強いからです」
では、ネックラインを抜けたかどうかは、いつ判断できるんですか? 抜けたと見せかけて、ガクッと下がったりしそうなんですけど…。
「そういうことは確かにありえます。それは“だまし”と言います。いつの時点で“抜けた”と言えるかというと、ネックラインを抜けたあと、翌日も上昇を続けていることを確認できた段階です。そこから買っても遅くはないです」
なるほど! 翌日の上昇まで確認すればいいんですね。素朴なギモンなんですが、パターンとはいえ、どうしてこのような形になるんでしょうか?
「チャートは投資家の心理の変化とともに形作られていくものなんです。どのようにしてダブルボトムになったのか、詳しくみていきましょう」

「【図2】で説明したように、前回もみ合っていた水準を抜けるか、抜けないか? 投資家は常に意識していることが、チャートの動きからわかります」
こうして見てみると、チャートのパターンを知らないと2の時点で、ダブルボトムができそう! と気づくことができないですね。次回は、上昇ないし下落のエネルギーがたまっている時のサインを教えていただきます。
■今日のナットク■
「ネックラインを抜けたと言えるのは、“翌日も上昇を続けている”ことを確認してから! だましに気をつけよう」
(「第18回 チャートはどうやって見るの? ~形のパターンでチャートを知る(2)~」へつづく)
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