まず、ユーロ/米ドルの週足チャートを見てください。
ユーロ/米ドルは2008年半ばまで、サポート・ライン(緑の破線)に従って上昇していました。つまり「ユーロ高/ドル安」の方向に動いていたのです。
そして、2008年7月にはサポート・ライン(緑の破線)を下に割り込み、「売りシグナル」を発しました。
2008年に大暴落を起こしたことは、それまでの「ユーロ高/ドル安」のトレンドが壊れたことを示しています。すなわち、チャート分析において、2008年に「ユーロ安/ドル高」のトレンド(=下降トレンド)に転換したことを表わしているのです。
■トレンド転換後に、新たなレジスタンスが出現した?
ユーロ/米ドルは、「ユーロ安/ドル高」のトレンド(=下降トレンド)に転換した後は、レジスタンス・ライン(ピンクの破線)に従って下落しています。
そして、このレジスタンス・ライン(ピンクの破線)を2009年5月にブレイクし、上抜けています。
ただ、ユーロ/米ドルはレジスタンス・ライン(ピンクの破線)を5月にブレイクしてから、しばし上昇したものの、上値が重くなり、足元ではレジスタンス・ライン(青の破線)を改めて形成しています。
ちなみに、レジスタンス・ライン(ピンクの破線)に対して、この「レジスタンス・ライン(青の破線)」は筆者の個人的な思惑を含んで描いたもので、便宜的に引いています。
チャートの補助線、つまり、この場合はレジスタンス・ライン(青の破線)の引き方として、まだ日が浅く、認められないと考える人も多いでしょう。
そうであっても、レジスタンス・ラインをブレイクするか否かという観点で、便宜的に利用すればよいだけだと考えています。
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