このところのドル/円の高値は94円台ミドルで、年初につけた[94.60−70]レベルに届かずにいた。
それで、高値[94.60−70]レベルを上に抜けることができなければ、上限が、[94.60−70]レベル、下限が[87.00−10]レベルの「ボックス相場(保ち合い相場)」が続くのではないか、と考えていたが、昨日(2月24日)の東京市場で、チャート・ポイントであった[94.60−70]を上に抜け、ドル/円は95円台に上昇した。
また、以下のチャートのとおり、ドル/円は「三角保ち合い(ウェッジ)」を上に抜けた状態でもある。
ドル/円のショート派(ドル売り円買い派)は、いったん便宜上の損切り(ロス・カット)を敢行するべきだろう……と考える。
■ダブル・ボトムが完成し、ドル買い円売りのシグナル点灯
テクニカル(チャート分析)では、いわゆる『ダブル・ボトム』を完成した。
94.80を上に抜けた時点で『ダブル・ボトム』は完成している。だから、テクニカル(チャート分析)では、「ドル買い円売り」のシグナルが点灯している。
しかし、94円台、95円台で、ドル/円のロング(ドル買い円売りポジションを持つこと)は、個人的には取りたくない。大きなトレンドでの「ドル安円高」は、まだ転換していない、と考えるからだ。
買い戻すにしても、損切りを行うだけで、ポジションはスクエア(ポジションのない状態)がよいところだろう。
■ストップ・ロス・オーダーを巻き込んで急上昇
昨日(2月24日)の東京市場で95円台に乗せたのに、すぐに急騰しなかったのは、ドル/円のショート派(ドル売り円買い派)の損切り(ロス・カット)も出ているが、95円台を売りたいという実需のドル売り(大手輸出企業のドル売り)も、大量に出ていたからだ、と考えている。
最終的には、どちらの金額が大きいか、で決まる。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)