このところのドル/円(USD/JPY)のマーケットでは、4月中旬から6月上旬の時点で、102円台ミドルから105円台後半程度での、いわゆる「ボックス相場」を形成している。
このところの値動きを振り返ってみると、概して、「保ち合い」であったことが観察できる。

■5月26日(月):ロンドン市場、ニューヨーク市場が休場。ドル/円は小動き
5月26日(月)の東京市場のドル/円(USD/JPY)は、終日、103円台前半での小動き。
この日は、ロンドン市場、ニューヨーク市場が休場のため、東京市場の参加者も様子見で、積極的な取引になっていない。
■5月27日(火):東京市場103円台前半で寄り付き、NYクローズ104円台前半
5月27日(火)の東京市場のドル/円(USD/JPY)は、103円台前半で寄り付き。この日の東京市場午前中は引き続き、動きらしい動きなし。ドル/円(USD/JPY)は、103円台前半程度で推移。東京市場午後になって、103円台ミドルを上に抜けると、目先の損切り(ドル買戻し)が出た様子で、103円台後半に上昇。
5月27日(火)のロンドン市場の朝方は103円台後半程度で保ち合い。
ニューヨーク市場の朝方に、ドル/円(USD/JPY)は104円台前半に乗せると、そのまま高値圏での保ち合いとなった。ニューヨーク・クローズは[104.20-30]レベル。
■5月28日(水):ロンドン市場でクロス円が急騰し、ドル円も約1円の急騰
5月28日(水)の東京市場のドル/円(USD/JPY)は104円台前半で寄り付き。東京市場はドルの上値重く、じり安の展開。しかし、総じて小動き。東京市場の朝方は104円台前半で、東京市場の夕方は103円台後半。ただ、それだけ、といった値動き。東京市場になると動きが鈍い。
この日のロンドン市場でクロス円が急騰した影響から、ドル/円(USD/JPY)は[104.00]アラウンドから105円台前半に跳ね上がった。約1円の急騰。
5月28日(水)のニューヨーク市場では、ドル/円(USD/JPY)急騰の調整。ニューヨーク市場の朝方に、105円台前半から[104.50]アラウンドに急落。ニューヨーク市場の午後は、104円台ミドル・アッパーのレベルで小動き。
■5月29日(木):ドル/円は[105.80-90]レベルまで上昇。目先の戻り高値を更新
5月29日(木)の東京市場のドル/円(USD/JPY)は104円台ミドルで寄り付き。東京市場はドルじり高。細かい上下動を繰り返しつつ、東京市場朝方の104円台ミドル程度から、東京市場の午後に105円台前半へ乗せた。
5月29日(木)のロンドン市場でのドル/円(USD/JPY)は、105円台前半で保ち合いながら、底堅い値動き。
5月29日(木)のニューヨーク市場午前中には、105円台前半から[105.50]アラウンドへジリジリと上昇を続けている。この日のニューヨーク市場では午後にドル/円(USD/JPY)の高値[105.80-90]レベルの高値をつけた。
このところのマーケットでは、4月中旬から5月下旬の時点で、102円台ミドルから105円台後半程度での、いわゆる「ボックス相場」を形成しているが、それまでの高値は、[105.60-70]レベルだった。その意味で、目先の戻り高値を更新した。5月29日(木)のニューヨーク・クローズは、[105.50]アラウンド。
■5月30日(金):東京、ロンドン、ニューヨークとも高値保ち合いが続く
5月30日(金)の東京市場のドル/円(USD/JPY)は105円台ミドルで寄り付き。この日のドル/円(USD/JPY)は[105.50]を挟んでの「高値保ち合い」が終日続いた。東京市場のドル/円(USD/JPY)高値は[105.70-75]レベル。一方、安値は[105.20-30]レベル。
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