仮に今から120~130円ぐらいまで米ドルが反発したとしましょう。
それでも、チャート的には、1990年の高値160円や1998年の高値147円を上に抜けていかない限り、また、右肩下がりの新しいレジスタンス・ラインが引けてしまう——つまり、米ドル安・円高の流れは変わっていないことになるのです」
■そのケースは「日本破たん」のシナリオだ!
松田さんは「米ドル高へ大きな流れが転換する可能性は、160円を上に抜けてきた時にはじめて出てくる」と話す。
けれど、それは…
「僕も一日本人ですが、それは日本にとって、とても不幸なシナリオとなった時の話だと思います。
米ドル高・円安になるとしたら、それはアメリカが強烈に回復するのか、日本がダメになるか、どちらかということ。けれど、ここからアメリカが強烈に回復するとは到底思えないのです。
そうなると、日本がダメになるシナリオになるわけですが、それは『日本破たん』を意味するでしょう。
個人的にはそれは考えにくいと思っていますが…」
■79.75円に引いた水平線を下に抜けるか?
大きな米ドル高・円安の動きが起こるようなことがあれば、その時は日本が破たんに向かっているだろうという松田さんだが、それよりも、松田さんが可能性高しと見ている、米ドル安・円高方向のことへ話を戻そう。
米ドル/円の長期のサポート・ラインはどうなっているのか?
「1995年の79.75円。これが変動相場制以降の米ドル/円最安値ですね。そこから、昨年、2009年11月の84.80円に向けて、少しだけ右肩上がりのサポート・ラインを引くことができます」
これはもう現在、下に抜けかかっていると言えそうだ。
「あとは79.75円に引いた水平線ですね。これを下に抜ければ、当然、あとは何も節目はありません。そして、いずれそうなるだろうと、僕は見ています」
(「松田哲さんの米ドル/円相場大予想! 1ドル=65円説の根拠とは?」へつづく)
(取材・文/ザイFX!編集部・井口稔 撮影/和田佳久)
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