「くりっく365」が本日、10月27日に新サービスをスタートさせた。
当コーナーでは以前にもこの新サービスについてご紹介したが、その後変更された点もあるため、あらためて今回ご紹介したい(「くりっく365で取引できる通貨ペアが一挙に18種類も増える!」参照)。また、「くりっく365」について詳しく説明した「特集『くりっく365』はなんで安心なの?」もご覧あれ。
■FXの公設市場、「くりっく365」ってナニ?
では、新サービスを紹介する前に…。「くりっく365」とはそもそも何なのか? その点をご説明しよう。これは東京金融取引所によって開設されたFXの公設市場のことだ。
従来のFX取引は一般投資家とFX会社が直接取引する形となっていた。これをざっくり説明すると…。たとえば、FX会社に口座を開き、あなたがドルを売る注文を出したとしよう。その分のドルを買うのはそのFX会社である。FX会社があなたの取引の相手方となっているのだ。
こういうタイプの取引を相対取引もしくは店頭取引もしくは非取引所取引という。
これに対し、「くりっく365」は取引所取引という形態になる。
この場合、まず、FX会社に口座を開くことは同じだ。ただし、そのFX会社は「くりっく365」の参加業者でないといけない。そして、あなたが注文を出すのはそのFX会社となる。
ただ、FX会社はあなたの注文を取引所に取り次ぐだけ。そして、あなたが売ったドルを最終的に買うのは取引所になるのである。
まあ、表面的な注文の仕方などは非取引所取引であろうが、取引所取引であろうが、基本は同じと言っていいだろう。
■「くりっく365」は税制が大きく異なっている
ただ、違う点ももちろんある。FXの場合、一定額の証拠金をFX会社に預けることで取引を開始できるが、「くりっく365」の場合、その証拠金はFX会社を通じて、取引所に預託されることになっている。
万が一、FX会社が破綻しても、投資家の資産が保護されるしくみになっているのだ(非取引所取引の場合も投資家の資産保護のしくみはあるが、その方法が異なっている)。
また、税制も大きく異なる点。「くりっく365」は一律20%の申告分離課税となっているが、非取引所取引の場合、これが最高税率50%の総合課税となっている。
さて、そんな「くりっく365」だが、今回の新サービス開始でもっとも大きく変わった点は通貨ペアの数が増えたことだ。
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