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ドル・円・ユーロの明日はどっちだ!?

持田有紀子さんに聞く相場見通し(1)
為替レートって、実はいくらでも構わない!?

2009年10月13日(火)17:44公開 (2009年10月13日(火)17:44更新)
ザイFX!編集部

今井雅人は資金5倍トレード達成!米ドル/円の攻めトレードが成功したのには理由があった!

 また、ユーロは、基軸通貨にはなれないと思います。ユーロ/米ドルが為替市場の中心となっていることを考えると、特にそうです。

——ユーロばかりがグングンと上がっていくわけにはならない?

 単に、経済的に強いだけではなく、軍事的に、政治的にも強いとか、トータルの国力が重要なのです。通貨だけがユーロ中心になるということにはならなくて、簡単にはいかない。
ユーロ/米ドル 週足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足

 中には、IMF(国際通貨基金)の通貨(特別引出権[SDR])に変えるという意見も出ていましたが、そもそもこれにもドルが入っているのですから。

 もちろん徐々に、長い時間をかけて、10年、20年かけて変わっていく可能性はあると思います。

 しかし、大きな流れで起きる変化であればあるほど、目先で一気に進むものではないのです。ローマ帝国と米国はよく比較して語られますが、覇権である以上、そう簡単に終わるものではありません。

 したがって、少なくともここ1~2年で急激に起きる話ではないですね。ドルが基軸通貨ではなくなるということは…。

 もし、準備通貨を変えるというような要人発言が出れば、その場ではドル売りの材料になります。それでも、そう簡単には、ドル以外の通貨が基軸通貨に置き換わることはないと考えています。

 1つ1つの小さいピースは、ドルの値段が「動く」ということに対しての材料でしかないですね。

■為替レートって、いくらでも構わない!?

——日本のことをお聞きします。藤井財務相の発言で相場が動いていますが、どのように見ていらっしゃいますか?

 円高は、さらに進むと見ています。特に、米ドル/円のドル安トレンドは変わらないでしょう。

 米国で、出口戦略の話でドルが買われるとか、景気が少し上向くとか、途中で個別の材料が出て、戻すことはあるかもしれません。けれども、大きな流れでは、ドル安トレンドはまだ終わっていないと思います。

——米ドル/円は、どこまで円高が進むのでしょうか?

 難しいところですね。ただ、為替レートって、私の目から見ると、いくらでも構わないんです。

 株などは絶対的な値段がまずあって、上がることが良いことで、それでおカネが入ってくるか、入ってこないかの話でしかありません。

 けれども、為替レートは交換のレートだから、別に、それが1円だろうが100円だろうが、極端な話、あまり関係ないのです。

 その時々の状況で値段が決まっていくだけの話だから、米ドル/円が80円を割り込み、70円台になる、つまり90年代に円高が進んだ時の米ドル/円の安値79.70円を超えていくこともあるかもしれないとは思います。

 ただ、たとえそうなる日が来たとしても、急激なペースで、今から一気に10円以上落ちるとは見ていません。

■円高が進んでも、日本は介入できない

 最近は、日本の財務相の言っていることがだんだん変わってきているものの、円高が進んだとして、たぶん、現実に介入はできないでしょうね。

 世界的な他の動きから見ると、日本は足を縛られています。

 もし、日本が為替介入をした日には、アジアという意味で考えた場合でも、中国など他の国々に、介入する口実を与えることになってしまいます。だから、日本は介入できないですよね。

 また、民主党は東アジアの共同体構想を持っていて、かつ、そのリーダーシップを取ろうとしています。この点で考えても、介入など簡単にはできないでしょう。

 その分の痛みは、逆に言うと、受けなければならなりません。

(「持田有紀子さんに聞く相場見通し(2)ユーロ/ドルの1.6ドルはもう見られない!?」に続く)

(取材・文/ザイFX!編集部・小林由二  撮影/和田佳久)
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