
■8月から下落し始め、10月に急落したドル/円相場
今年(2008年)の8月には110円台の戻り高値を見ており、その110円台から、9月には、一時103円台に下落している。
だから、ドル/円(USD/JPY)の下落は、10月に始まったわけではない。
しかし、目立って急落をしたのは、10月6日(月)からであり、その2日後の10月8日(水)には、[100.00]も割り込んだ。
10月初旬のドル/円(USD/JPY)は、[100.00]を割り込んだゆえに、ビッグフィギュアが2桁になったがゆえに、注目を集めた。
そのドル/円(USD/JPY)急落も、10月6日(月)から10月8日(水)の3日が最重要ポイントで、残りはたいした値動きでもない。惰性で、上下動を繰り返したにすぎない。
急落後にある、お決まりのリバウンド(調整反発)となり、10月中旬のマーケット(外国為替市場)は若干の落ち着きを見せた。
■現在のドル/円は下値保ち合いを形成
現在のドル/円(USD/JPY)は、『98~103円』のボックス相場を形成している。
ボックスの上限は「売り」だが、ダウンサイド・リスクの方が高いので、下限を下に抜けた場合も、「売り」でついていくことを念頭に置く必要がある。
ドル/円(USD/JPY)の日足チャートを見ると、今年(2008年)の8月中旬につけた110円台から、先週の10月10日(金)につけた97円台後半まで、約2ヵ月で、10円以上(正確には、約12.5円)の下落をしている。
ドル/円(USD/JPY)は、もちろん、大きく急落しているが、ユーロ/円(EUR/JPY)や、オージー/円(豪ドル/円、AUD/JPY)などのクロス円(ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の急落(暴落)と比べれば、今のところ、比較的、穏やか、と言える。
現在(10月22日 東京時間11:00現在)のドル/円(USD/JPY)は、『110円台ミドルから97円台後半まで大きく下落した後の「下値保ち合い」』を形成している(上のチャートの赤丸の部分)。
「下値保ち合い」とは、大きく下落した後で、その下値付近で作る「ボックス相場(レンジ相場)」のこと。
ドル/円(USD/JPY)のチャートを見れば、その「ボックス相場(レンジ相場)」は、おおむね『98~103円』と、誰でも読み取れる。
■ドル安円高トレンドに変化なし。いずれドル/円は下に放たれる
基本的には「ドル安円高トレンド」に変化はない。
ただし、基本的には「ドル安円高トレンド」に変化はないのだから、いずれ下限の98円近辺を、下に抜けて、放れることになる、と考えている。
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