調査は、4月21日(水)の13時~27日(水)の13時に行われ、外為どっとコムの取引画面内にアンケートを公開し、「外貨ネクスト」、「FXステージ」のいずれか、もしくは両方に口座を持つ顧客に対して行った。有効回答数は、1080件。
■「米ドル/円予想DI」は3回連続でプラスに
まず、今後1カ月間の米ドル/円の相場見通しについては、「米ドル高・円安方向」と答えた割合が50.5%であったのに対し、「円高・米ドル安方向」と答えた割合が19.7%となった。
この結果、「米ドル/円予想DI」はプラス30.8%となり、前回のプラス16.7%から大幅に拡大。前々回、前回に続いて米ドル高・円安方向となった。
また、米ドル予想DIのプラス30.8%は調査開始以来の最高値で、今回の結果は、調査期間中における投資家層の米ドル強気心理を反映したものとなっている。

今後1カ月間の米ドル/円相場の予想レートについては、、「1~3円程度の米ドル高・円安」と答えた割合が46.3%と最も多く、前回の37.0%から拡大。
続いて「±1円以内」が26.6%、「1~3円程度の円高・米ドル安」が17.4%、「3円以上の米ドル高」が7.0%、「3円以上の円高」が2.7%となった。
ヒストグラムの形状は、前々回、前回に続いて円安側に偏った格好になっており、先の質問「今後1カ月間の米ドル/円の相場見通しについて」で示された回答結果と、ほぼ一致している。
■引き続き、ユーロ弱気派が強気派を上回っている
一方、今後1カ月間のユーロ/円の相場見通しについては、「ユーロ高・円安方向」と答えた割合が26.1%であったのに対し、「円高・ユーロ安方向」と答えた割合が44.0%となった。
この結果、「ユーロ/円予想DI」はマイナス17.9%となり、前回調査のマイナス7.9%に続き、ユーロ弱気派がユーロ強気派を上回る格好となった。
調査期間内のユーロ/円相場は123円台から126円台への下落推移だったが、一部のユーロ参加国の信用不安問題が長引く中で、FX投資家層のユーロ弱気心理は依然として引き続いている様子がうかがえるとしている。

今後1カ月間の豪ドル/円の相場見通しについては、「豪ドル高・円安方向」と答えた割合が53.3%であったのに対し、「円高・豪ドル安方向」と答えた割合が17.5%となった。
この結果、「豪ドル/円予想DI」はプラス35.8%となり、前回調査のプラス32.6%から横ばいとなった。
■「ユーロ売り」の順位が対円、対米ドルで浮上
なお、外為どっとコム総合研究所では、今後注目している通貨ペアについても尋ねている。
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