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• FXニュース：2020年06月10日（水）19時23分  

  NY為替見通し＝FOMC待ち、東アジアのリスクや米大統領ツイートには注意

  　本日のニューヨーク為替市場では、米連邦公開市場委員会（FOMC）を控えて動き難くはあるだろうが、その他のリスク要因も見極めながらの取引となりそうだ。

  　中国外務省は10日、香港版国家安全法を巡る安倍首相の見解について、日本側に深刻な懸念を伝えたと発表。安倍首相は本日の衆議院予算委員会で、中国が香港への統制を強めていることについて「日本も憂慮を表明している」と発言した。G7から中国に対する発信に、日本が主導的な役割を果たす考えを示している。首相が今後、より強気で中国と接することができるかは疑問だが、対応次第では日中の経済関係がギクシャクする可能性もある。もしそうなれば、日本の景気回復の足かせとなるかもしれない。
  　東アジアのリスクでは、朝鮮半島の動向も要警戒となる。北朝鮮はこのところ韓国に対して強硬な姿勢を強めており、9日には通信回線を遮断した。新型コロナウイルスの影響で、北朝鮮の経済は想像以上に大きなダメージを受けているとも言われ、追い詰められた同国の行動が地政学リスクを高めることになるか。

  　米CNNは昨日、最新の世論調査を発表し、トランプ大統領への支持率が38％と19年1月以来の最低水準となったことを明らかにした。この時期での40％割れは、再選を果たせなかったカーター大統領やブッシュ大統領（父親）と同じとしている。同調査は2−5日に行われており、昨日の大統領ツイート（デモ参加負傷者に対し、陰謀論を主張）への非難は含まれていないため、更に支持率は下がっている可能性はある。
  　トランプ大統領は支持率を回復させるため、更なる景気支援策や金融緩和の拡大を要求することが考えられる。FOMC前後の大統領発言には注意しておきたい。

  想定レンジ上限
  ・ドル円は9日高値108.54円が抵抗水準。
  想定レンジ下限
  ・ドル円は日足一目均衡表・雲の下限106.45円が支持水準。

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