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• FXニュース：2020年06月25日（木）23時36分  

  【ＮＹ為替オープニング】米国経済の遅い回復懸念がドルの上値を抑制

  ●ポイント
  ・大統領選世論調査：バイデン候補が2桁リード
  ・FRBがストレステストの結果発表
  ・米・5月前渡し商品貿易収支：−743億ドル（予想：−682億ドル、4月−707億ドル）
  ・米・1-3月期GDP確定値：前期比年率-5.0％（予想：-5.0％、改定値：-5.0％）
  ・米・1-3月期個人消費確定値：前期比年率-6.8％（予想：-6.8％、改定値：-6.8
  ％）
  ・米・先週分新規失業保険申請件数：148万件（予想：132万件、前回：154万件←150.8万件）
  ・米・失業保険継続受給者数：1952.2万人（予想：2000万人、前回：2028.9万人←2054.4万人）
  ・米・5月耐久財受注速報値：前月比＋15.8％（予想：+10.5％、4月：−18.1％←-17.7％）
  ・カプラン米ダラス連銀総裁質疑応答「第2四半期は35％から40％のマイナス成長を予想」
  ・ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
  ・米財務省7年債入札

  　25日のニューヨーク外為市場では質への逃避としてのドル買いが継続している一方で、米国経済の回復の遅さが際立ちドルの上値を抑制している。本日は、カプラン米ダラス連銀総裁やボスティック米アトランタ連銀の予定している講演やイベントでの発言、米財務省が実施する7年債入札結果を受けた米国債相場動向を睨む展開となる。

  カリフォルニア、テキサス、フロリダで連日ウイルス感染者が急増し第2波への警戒感が強まったほか、大統領選の世論調査で民主党のバイデン氏がトランプ大統領を2桁リードしている結果を受けて、株安、質への逃避のドル買いが強まった。

  ただ、冴えない米国経済指標の結果は回復が長期化するとのFRBの見通しを裏付け金利先安感がドルの上値を抑える。1-3月期GDP確定値は5％減と金融危機以来で最大の落ち込みとなったが、4−6月期には40％前後のマイナス成長と戦後最悪の落ちこみが予想されている。先週分新規失業保険申請件数の減少ペースも予想以上に遅く、労働市場の回復の遅さを露呈している。企業が第2の雇用削減計画を発表する可能性も労働市場のリスクとなる。

  
  ・ドル・円は、200日移動平均水準の108円40 銭を下回る限り下落基調。
  
  ・ユーロ・ドルは、200日移動平均水準の1.1033ドルを上回っている限り上昇基調。

  ・ドル・円107円44銭、ユーロ・ドル1.1190ドル、ユーロ・円120円31銭、ポンド・ドル1.2414ドル、ドル・スイス0.9508フランで寄り付いた。

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