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• FXニュース：2020年07月21日（火）03時25分  

  欧州マーケットダイジェスト・20日　株高・金利低下・ユーロ伸び悩み

  （20日終値：21日3時時点）
  ドル・円相場：1ドル＝107.32円（20日15時時点比△0.03円）
  ユーロ・円相場：1ユーロ＝122.73円（▲0.14円）
  ユーロ・ドル相場：1ユーロ＝1.1436ドル（▲0.0016ドル）
  FTSE100種総合株価指数：6261.52（前営業日比▲28.78）
  ドイツ株式指数（DAX）：13046.92（△127.31）
  10年物英国債利回り：0.151％（▲0.012％）
  10年物独国債利回り：▲0.460％（▲0.013％）

  ※△はプラス、▲はマイナスを表す。

  （主な欧州経済指標）　　　　　　　　＜発表値＞　　　＜前回発表値＞
  6月独PPI
  前月比　　　　　　　　　　　　　　　　 0.0％　　　　　　▲0.4％
  5月ユーロ圏経常収支
  季調済　　　　　　　　　　　　80億ユーロの黒字　143億ユーロの黒字・改
  季調前　　　　　　　　　　　　105億ユーロの赤字　102億ユーロの黒字

  ※改は改定値、▲はマイナスを表す。

  （各市場の動き）
  ・ユーロドルは伸び悩み。「新型コロナウイルスで打撃を受けた経済を立て直すための復興基金案に関する協議が難航している欧州連合（EU）首脳会議が妥結に向けて前進を始めた」との報道を受けて、全般ユーロ買いが先行。一時1.1468ドルと3月9日以来約4カ月半ぶりの高値を付けた。ただ、NY勢が参入し始めると利食い売りが優勢となり、一時1.1403ドルの本日安値まで下押しした。ダウ平均が一時160ドル超下落したこともユーロ売り・ドル買いを誘った。
  　EUは主要国のドイツとフランスの間で意見が一致している半面、財政規律を重視するオーストリアやオランダなど倹約4カ国が反対し、にらみ合いを続けてきた。ただ、仲介役のミシェルEU大統領が新たな妥協案の取りまとめに着手したことが明らかとなり、「議論の末に各国が合意に達する可能性」が浮上した。なお、一部報道によるとEUは7500億ユーロの復興基金案を提出。そのうち返済義務がない補助金は3900億ユーロになるもよう。

  ・ポンドは全面高の展開。ポンドドルは一時1.2659ドル、ポンド円は135.84円まで値を上げたほか、ユーロポンドは0.9031ポンドまでユーロ安・ポンド高に振れた。英国とEUの将来関係を巡る6回目の交渉ラウンドがロンドン20日夜に始まるのを控えて、思惑的な買いが入ったようだ。

  ・ユーロ円はやや上値が重い。EU首脳が欧州復興基金案を巡り合意するとの期待からユーロ買いが先行し、一時122.98円と日通し高値を付けたものの、欧州市場に入ると伸び悩んだ。ユーロドルが日通し安値を付けたタイミングで一時122.26円付近まで下押しした。

  ・ドル円は107円台前半でもみ合いの展開となった。ユーロやポンド絡みの取引が中心となったためドル円自体は方向感が出なかった。欧州時間の安値は107.04円、高値は107.32円で値幅は28銭程度だった。

  ・ロンドン株式相場は反落。世界の新型コロナの新規感染者数が高止まりし、景気低迷の長期化を懸念した売りが出た。原油先物価格の下落を背景にロイヤル・ダッチ・シェルやBPなどエネルギー株の下げが目立った。半面、「英製薬アストラゼネカと英オックスフォード大の新型コロナワクチンの初期臨床試験の結果は良好な抗体結果を示した」と伝わったことで、アストラゼネカ株が上昇した。

  ・フランクフルト株式相場は続伸。新型コロナで打撃を受けた経済を立て直すための復興基金案で、EU首脳が合意に達するとの期待感から買いが広がった。個別ではSAP（2.46％高）やドイツ証券取引所（2.40％高）、インフィニオン・テクノロジーズ（2.08％高）などの上昇が目立った。

  ・欧州債券相場は上昇。米債高につれた。

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