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• FXニュース：2021年02月11日（木）23時49分  

  【ＮＹ為替オープニング】FRBの大規模金融緩和の長期化観測にドル軟調

  ●ポイント
  ・欧州連合（EU）「今年のユーロ圏成長率予測を4.2％から3.6％に引き下げ」
  ・米・先週分新規失業保険申請件数：＋79.3万件（予想：＋76万件、前回：＋81.2万件←77.9万件）
  ・米・失業保険継続受給者数：454.5万人（予想：442.0万人、前回：469万人←459.2万人）
  ・米財務省・30年債入札
  ・中国休場（旧正月、17日まで）
  　
  　11日のニューヨーク外為市場では米連邦準備制度理事会（FRB）のパウエル議長がパンデミック終了まで金融緩和策の解消を考えもしないとし、当面大規模な金融緩和を維持する方針を示したためドル売りが優勢になると見る。本日は米財務省が30年債入札を予定しており、結果を受けた米国債相場動向を睨む展開。同時に、欧州連合（EU）は2021年のユーロ圏成長率予測を4.2％から3.6％に引き下げており、ユーロの上値も限定的か。

  消費者物価指数もコア指数が予想以上に低下するなど恐れていたインフレの急伸は見られない。また、雇用も低調でFRBの長期にわたる大規模緩和の維持を正当化。さらに、バイデン大統領や民主党が成立に向けて進めている1.9兆ドル規模の追加経済対策も正当化するため期待感からリスク選好の動きも続くと見られる。先週分新規失業保険申請件数は前週比1.9万件減の79.3万件と年初来の低水準となったが予想76万件は上回った。失業保険継続受給者数は454.5万人と前回469万人から減少も予想442.0万人を上回っており、失業保険申請件数の減少ペースは遅い。1月雇用統計でも12月雇用が4月来の減少からプラスに改善も予想を下回った。

  ・ドル・円は、200日移動平均水準の105円54銭を下回る限り下落基調。
  
  ・ユーロ・ドルは、200日移動平均水準の1.1728ドルを上回っている限り上昇基調。
  
  ドル・円104円66銭、ユーロ・ドル1.2135ドル、ユーロ・円127円00銭、ポンド1.3830ドル、ドル・スイスは0.8902フランで寄り付いた。
  

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