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• FXニュース：2021年02月23日（火）05時49分  

  投資家はFRBの利上げ開始時期予測を前倒し（訂正）

  ダラス連銀のカプラン総裁は米連邦準備制度理事会（FRB）の2021年の国内総生産（GDP）の成長見通しが5％だが、もし、我々が間違っているとしたら、リスクは上方だと言及している。成長率が予想を上回る可能性があると指摘した。経済活動の再開などで、特に年後半の成長加速を予想。失業率は引き続き低下し、インフレも堅調に推移するとの考えを示した。同総裁は2021年の連邦公開市場委員会（FOMC）投票権を有していない。

  米国の製造業指数は引き続き順調に改善している。米1月シカゴ連銀全米活動指数は0.66と、12月0.41から予想以上に上昇。昨年10月来で最高となった。最新2月のダラス連銀製造業活動指数は17.2と、1月7.0から低下予想に反して上昇し10月来で最高となった。

  また、新型コロナウイルス感染もぺースが鈍化しつつある。米製薬会社ファイザーはワクチンが新型コロナ感染拡大を抑制するほか変異種にも効果があることを明らかにしており、本年の経済活動の再開に拍車をかけ、回復を助ける。

  ワクチンの接種ペースの加速や財政支援、世界経済の回復を受けて市場ベースのインフレは上昇。米国債相場の下落の背景となっており、10年債利回りは1年ぶりの高水準で推移している。CNBCの調査によると回答したエコノミストの平均的な2021年の米国経済成長率予想は6.5％。

  強い回復期待に加え、インフレの上昇で、投資家はFRBの金融緩和策の解除の時期の予想を前倒ししている。現状でFRBの利上げ開始の時期を2023年の中旬と見ている。2月初旬には2024年初期と見ていた。FRBは資産購入策を利上げ開始前に終了する意向であることから、2022年末ごろまでに資産購入策が終了すると見ている。
  ただ、世界各国経済も同様に強い回復基調にあるため、ドルへの反応はいまのところ乏しい。

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