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  • 2024年12月13日(金)17時09分

    来週のドル・円「ドルは底堅い値動きか、日米中銀の政策決定後はドル高となる可能性 」

    [ドル・円]
     来週のドル・円は底堅い値動きか。米連邦公開市場委員会(FOMC)は追加利下げ、日本銀行金融政策決定会合では追加利上げの可能性があり、ドル売り・円買いが先行か。ただ、その後はドルに買戻しが予想される。米連邦準備制度理事会(FRB)は12月17-18日開催のFOMCで0.25ptの追加利下げに踏み切る方針。同時に発表される当局者の金利見通しから、緩和ペースは緩やかになるとの思惑からドル買い地合いに振れやすい。
     11日に発表された米消費者物価指数(CPI)は前年比+2.7%、12日の生産者物価指数(PPI)は同+3.0%と、いずれも伸びが前回を上回った。足元のインフレ再加速で来年1月の次回会合で利上げ一服の可能性が浮上しそうだ。一方、日銀は18-19日開催の金融政策決定会合で、0.25ptの追加利上げに期待が根強い。仮に来年1月に見送られる場合は、円売り地合いとなる。
     20日発表の日本のCPIコア指数が注目材料となり、想定外に強い内容になれば、日銀の金融正常化をにらみ円買い圧力は続くだろう。ただ、ドル先高観からドル買いは継続し、ドル・円は引き続き下げづらい。

    【米連邦公開市場委員会(FOMC)】(17-18日開催予定)
     FRBは17-18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25ptの利下げを決定する公算。ただ、足元のインフレ再加速で来年1月以降の利上げ休止の思惑が広がればドル買い要因に。

    【日本銀行金融政策決定会合】(12月18-19日)
     日銀は18-19日開催の金融政策決定会合で、0.25ptの追加利上げに踏み切るか注目される。引き締め見送りの際は円売りに振れ、ドルの押し上げ要因となる。

    ・ドル・円の予想レンジ:151円50銭-154円50銭


    ・12月16日-20日に発表予定の経済指標の予想については以下の通り。

    ○(欧)12月製造業PMI 16日(月)午後6時発表予定
    ・予想は、45.6
     参考となる11月実績は45.2。金融緩和による景気浮揚が期待されるものの、ユーロ圏諸国のすみやかな回復は期待できないため、指数の大幅な改善は期待できない。

    ○(米) 12月サービス業PMI 16日(月)午後11時45分発表予定
    ・11月実績は56.1、
     参考となる11月実績は56.1。速報値から下方改定されたものの、サービス業の景況感はまずまず良好。ただ、12月については参考指標となる11月ISM非製造業景況指数が大幅に悪化しているため、節目の50を上回るものの、11月実績を下回る可能性がある。

    ○(米)連邦公開市場委員会(FOMC)会合 18日(水)19日午前4時結果判明
    ・予想は、0.25ptの利下げ
     12月の追加利下げは完全に織り込み済み。来年以降については利下げを急がない方針を維持するとみられ、1月については政策金利の据え置きが有力視されている。

    ○(日)日本銀行金融政策決定会合 19日(木)決定会合の終了予定時刻は未定
    ・予想は、政策金利の据え置き
     インフ率のすみやかな低下は想定されていないが、国内需要がやや伸び悩んでいること、海外経済の減速が与える影響などを総合的に判断して、今回の会合では政策金利の据え置きが決まる見込み。


    ○その他の主な経済指標の発表予定
    ・16日(月):(欧)12月ユーロ圏サービス業PMI、(米)12月製造業PMI
    ・17日(火):(米)11月小売売上高
    ・18日(水):(米)11月住宅着工件数
    ・19日(木):(英)英中央銀行政策金利発表
    ・20日(金):(日)11月全国消費者物価コア指数、(米)11月コアPCE価格指数

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