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はじめてのNISA活用術(2)
図解 NISA口座の上手な使い方

 

個人投資家や金融業界で話題のNISA。投資家に有利な制度だが、無条件、無制限に非課税となるわけではない。まずはNISAの仕組みを理解しよう。

●参考記事 > はじめてのNISA活用術(1) NISAって何?

対象は新規購入分のみ 保有中の資産の移管は不可

 NISA口座に入れられるのは新規に購入した株式や投信だけである点に注意が必要だ。別の口座で保有している株式や投信をNISA口座に移管することはできない。

 投資後の売却は自由だが、一度売却すると非課税枠の再利用はできない。非課税枠の未使用分があっても、翌年へ繰り越すこともできない。

5年間保有を続けて非課税期間が終了した際には、次の非課税期間(5年間)へ引き継ぎ(ロールオーバー)が可能だ。ただし、ロールオーバーできるのは、時価で100万円分だけ。もし保有している株式や投信が値上がりして100万円を超えていたら、その超えている分はロールオーバーできない。他の口座へ移すか、売却する必要がある。

 逆に値下がりしていたりしてロールオーバー額が100万円に満たない場合は、100万円になるまで新規に追加購入できる。

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1人1口座だけで金融機関の変更も困難

NISA口座を開設できるのは開設する年の1月1日時点で20歳以上の人で、1人1口座だけ。開設の申込みには住民票が必要で、住民票があれば外国人でも開設が可能だ。

 注意点は、いったん口座を開設すると別の金融機関で口座を開設することが非常に困難になること。14~17年、18~21年、22~23年と3つの期間に分け、この期間で1つの金融機関でしか開設できない。

 つまり14年にA証券で開設すると、最低でも17年までA証券と付き合う必要がある。NISAが今までの投資と最も異なる点は、「最初にどこの金融機関で口座を開設するか」が大切な作業となることだ。

 

次の記事 >> 自分にピッタリなNISA口座を開くための4つのポイントとは?

 

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