NISA口座を開く!(1)
NISA口座を選ぶ
4つのポイント
既に口座開設の予約の受付けがスタートしているが、NISA口座は一度開設すると金融機関の変更が不可能。焦らず、自分の投資スタイルに適した金融機関を選ぶ必要がある。
将来を見据えず口座開設して
失敗した2つの想定事例
2014年6月、岩田康夫さん(仮名)は、地域に密着した地銀のX銀行にNISA口座を開設した半年後、引っ越しが決まった。
ところが、引っ越した先にはX銀行の支店がない。窓口で複雑なNISAの相談や手続きをすることができず、あと3年以上、金融機関の変更もできず途方に暮れている。
浜田俊一さん(仮名)がY銀行へ行くと、NISA口座を開設しただけで2000円の商品券がもらえるキャンペーンを実施していた。浜田さんは、粗品につられて、Y銀行でNISA口座を開設してしまった。
1年後、浜田さんは株をNISAで購入したくなったが、当然Y銀行は銀行なので株を扱っていない。
仕方なく浜田さんは興味のあったリートか新興国債券で運用するファンドを買おうと思ったら、両方ともY銀行で一切扱っていなかった──。
これはNISAスタート後に生じると懸念されている失敗事例の仮説だ。失敗が生じる原因は、当サイトの「NISAって何?」で説明したように、NISAは1口座しか持てず、しかも金融機関の変更が簡単にはできないからだ。
【NISA口座を選ぶ4つのポイント】
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NISA口座の開設ができるのは10月から。既に口座開設の「予約」が金融機関で始まっているが、予約段階である9月末までなら金融機関の変更は可能なので、付き合いのある金融機関や気になった金融機関の窓口で気軽に相談してみるのもいいだろう。
NISAで投資を始めるまで、まだ半年ある。口座開設を焦る必要はない。
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