西原宏一氏のFX手法は、ファンダメンタルズとチャート分析を駆使したシンプルなスタイル。メルマガはリアルタイムな為替予測でタイムリーな配信。トレード戦略に役立つ内容を月に50~100通ほど配信中。

株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
関東財務局長(金商)第2756号
FXトレード戦略指令! ZAiFX!
西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

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青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

2021年7月

・2021年07月15日配信号のサンプル

Kiwi(西原宏一のトレード戦略指令!)





動画tutorialの第3弾を公開しました。
初心者の方向けというタイトルになっていますが、長期に渡ってトレードをされている方にも
必ずお役に立てるようなコンテンツ、あまり一般的には語られていない「コツ」をご紹介しています。
ぜひ、お試しあれ。
https://www.youtube.com/watch?v=7H3liLAhLyA


ヘッジファンドの思惑を更新しました。
https://zai.diamond.jp/articles/-/370980





前回のオーストラリアのローカルバンクの利上げ予測の時、上がらなかったkiwiを再びlongにしている背景を
ご説明させていただきます。

①RBNZの利上げの織り込み度
前回のlocal bankの利上げ予測と違い、RBNZが金融緩和縮小に動いたことで
11月利上げを先物金利が完全に織り込んだこと

先物金利が織り込んでいるのであれば、もうkiwiは買えないことになりますが、
8月の利上げはまだ十分織り込んでいません。


現在8月のRBNZの利上げの織り込み度は71%程度。
8月のインプライド金利は0.428%。

これを完全に織り込む形でkiwiは反発するのではないかと想定しています。




②米インフレ懸念にも関わらず、米金利は上がらない
米国のテーパリングの噂で、株から少し資金をだしている参加者がふえているようですが、
パウエル議長のコメントのように、インフレが一時的だとし、このまま米国の金利が低金利のまあ
継続されるのであれば、株はもちろんcommodityもあがることになります。

中長期でcommodoty上昇を背景に南アランドの買い場も模索していますが、
まずhawkishになったRBNZ率いるkiwiを打診買いした展開。
(キウィはsoft commodity通貨)

テクニカルには本日0.7000レベルでひければ、kiwiの日足もdemark的には改善します。





kiwiのlongのみ。




・2021年07月26日配信号のサンプル

FX戦略! FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議 7月26日配信(今週の戦略会議&読者からの質問)



■アマゾン、BTC決済を採用?

西原 中国は週末、トランプ政権時代の商務長官に反外国制裁法の適用を発表しました。米中の対立が意識されたことで今朝の中国株は急落、日経平均も頭が重くなっています。

ひろこ 一方でビットコインは今朝、12%の急騰に。アマゾンがビットコイン決済を採用するのではとの報道に反応したようです。ツイッターも先週の決算発表会でビットコインの導入に言及していました。

西原 仮想通貨バブルはいったん天井をつけたかと思っていますが、いろいろと動きがでてきましたね。

ひろこ GAFA系の株も週末、急騰しています。決算発表が今週、集中しているのに、あれだけ買われるとは……。決算発表の予定を確認すると、今日26日にテスラ、27日にマイクロソフト、アップル、アルファベット(グーグル)、28日にフェイスブックとなっています。

西原 ブルームバーグは「米国株の下げが24時間以上続かない理由」との記事を掲載しています。パーク、つまり待機している個人投資家のマネーが大量にあり、少しでも下げれば買われてしまう。そのため米国株の下げは24時間以上続かないのだ、とする記事です。こうした記事が出ると逆に不安も感じますが、同じように資金をパークしているヘッジファンドも多く、警戒しつつも押し目買い、というスタンスがいいのでしょう。



■米10年債利回りはボトムを打った

ひろこ 先週は米国債利回りも乱高下しました。

西原 米10年債利回りは一時1.12%まで急落しましたが、その発端となったのが原油の急落です。

ひろこ OPECプラスが減産枠の縮小、つまり実質的な増産で合意したことを受けてWTI原油は65ドル台まで急落しました。

西原 ヘッジファンドなどの投機筋が原油の急落を材料にして株式市場などで売りを仕掛けたようです。株価が急落し米債が買われたことで、米10年債利回りは1.2%割れまで急落しましたが落ちきらずに反転。それを見て、株式市場も原油も一斉に買い戻された、というのが先週末までの動きです。



■FOMC、米GDP、債務上限問題

ひろこ やはり焦点は米金利ですね。29日にはFOMCがあるほか、第2四半期GDPも発表されますし、30日にはFRBがインフレ指標とするPCEコアデフレータも発表されます。

西原 債券を専門とする友人は、今回の急落でボトムを打ったと判断していました。個人的にも同感です。

ひろこ これだけ金利が低下していると、経済指標が強い数字となったときには素直に上昇する可能性もありそうですね。

西原 このところ米国債のボラティリティが高まっていますし、「米金利低下(米国債価格の上昇)=リスクオフ、米金利上昇(米国債価格の下落)=リスクオン」との反応が顕著になっています。

ひろこ 今週は月末週ですし、31日には債務上限問題の期限が到来します。与野党が妥協できないと10月にもデフォルトとなるリスクがあり、「取り返しのつかない損害を与える」とイエレン米財務長官は警告しています。

西原 2013年には債務上限問題から米国債が格下げされリスクオフとなりましたが、今回は何らかの妥協点を見出すのでしょう。



■リスクオン継続でクロス円、ドル円は上昇へ

ひろこ 今週の戦略はどう考えますか?

西原 この1週間、対ドルで見てもっとも買われたのはカナダドル、次いでノルウェークローネ、英ポンドでした。いずれもオイル・カレンシー(産油国通貨)です。それに対して、もっとも売られたのは円でした。つまりカナダドル/円がもっとも上昇した、ということになります。

ひろこ カナダドル/円は3月安値に面合わせして反発しましたね。

西原 WTI原油が反発したのと同じタイミングですから、両者の相関は非常に強いですね。

ひろこ 豪ドル/円も80円割れで反発するなど、クロス円はいずれも同じようなチャートとなっています。

西原 FOMCでは大きな変更はないでしょうし、米10年債利回りがボトムを打ったのだとすれば、今週もリスクオンに向かい、米ドル/円やクロス円が買われやすくなる。米金利がこのまま上昇へ向かえば米ドル/円やクロス円は買っていいのではないでしょうか。