西原宏一氏のFX手法は、ファンダメンタルズとチャート分析を駆使したシンプルなスタイル。メルマガはリアルタイムな為替予測でタイムリーな配信。トレード戦略に役立つ内容を月に50~100通ほど配信中。

株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
関東財務局長(金商)第2756号
FXトレード戦略指令! ZAiFX!
西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

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青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

2024年2月

・2024年02月26日配信号のサンプル

FX戦略! FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議 2月26日配信 #nishiharafx(今週の戦略会議&読者からの質問)



■152円を超えてもおかしくないのに…

ひろこ 日経平均が史上最高値を更新しました。米ドル/円も日本株と相関して上がってもおかしくないのですが地味な値動きですね。

西原 株と為替ではだいぶセンチメントが違いますね。上値警戒感が強いのか、年初来高値150.89円も超えられません。日経平均も上がっていますし、152円を超えないと介入はないだろうというのがコンセンサスなのですが。

ひろこ IMM通貨先物市場では円ショートが12万枚まで増えました。

西原 1月の日本株上昇は中東を中心とした海外勢の買いでした。本来ならば為替ヘッジで152円を超えるくらいの買いが出てもおかしくないのですが、下がったら買うつもりなのか、握ってしまうのか。



■利上げ予想のNZドル、100円目前の豪ドルがトレンドに?

ひろこ 今週水曜日にはNZドルの政策金利が発表されます。ANZ(オーストラリア・ニュージーランド銀行)は2月、4月の連続利上げを予想していますし、RBNZも昨年11月会合では利上げ再開リスクの高まりを指摘していました。

西原 そのわりに金利先物市場での織り込みは30%程度にとどまっています。2月はもっとも売られた通貨が円で買われたのはNZドルですから、期待感があるといえばあるのですが、RBNZ前に利食い売りが出る可能性もあります。そう思っていたら本日、すでに豪ドル/NZドルが上げています。水曜日の発表までにどこかで買おうかなとは思っています。

ひろこ 豪ドル/円も先週99円台にタッチしました。節目の100円が近づいていますね。

西原 「あと1円」が遠いですね。これまでも99円台では足踏みしています。個人投資家の塩漬けになっていたロングが手仕舞われる水準なのかもしれませんが、今はもうロングがそれほどたまっていないでしょうから、株式市場が堅調ならば今回は抜ける可能性もあるのではないでしょうか。

ひろこ 豪ドルで気になるのは中国との相関性ですね。

西原 その通りで、中国とのデカップリングは進んでいるのですが、中国の経済指標が悪かったりすると落とされるケースがまだありますし、これまでは100円手前で売っていればうまくいっていました。100円を超えてから買いたくはないので、その前には買いたいところです。昨年はスイスフランを筆頭に欧州通貨が買われましたが、今年はオセアニア通貨がトレンドになるのかもしれません。中国という懸念はありつつ、ですが。



■木曜日にPCE、月末も控える

ひろこ 経済指標では、木曜日にPCEデフレータが発表されます。米金利が動けば米ドル/円も反応しそうですね。

西原 今週は月末週でもありますが、最近のロンドン・フィキシングは予想が難しい。それよりも月初の新NISAに注目しています。新NISAで買われる「オルカン」などの為替フローが米ドル/円に入るとすれば来週月曜日あたりでしょうか。

西原 注目されていたエヌビディアの決算は予想を上回る好調ぶりでした。生成AI関連が買われる動きはまだ続くのかもしれません。

ひろこ 日本でもワイドショーやニュースで日経平均の史上最高値や半導体工場誘致で活況に湧く熊本が盛んに取り上げられていました。日本株も失われた34年を取り返し、ここからがスタートなのかもしれません。



■「セブン・サムライ」と「日経半導体株指数」

西原 34年前の高値を抜くのは大変でしたが、ステージが変わった感があります。ゴールドマン・サックスは日本版マグニフィセント・セブンとなる「セブン・サムライ」(SCREENホールディングス、アドバンテスト、ディスコ、東京エレクトロン、トヨタ自動車、SUBARU、三菱商事)を発表しました。どの銘柄を買っていいかわからない海外勢には人気となりそうです。

ひろこ 日経も半導体関連の銘柄で構成する「日経半導体株指数」の算出を3月25日から始めます。これに連動したETFや投資信託も出てくるでしょうから、それもまた注目を集めそうです。

西原 新NISAではオルカンを筆頭に海外株ばかりが注目されましたが、今から始める人は日本株を選ぶ人が増えそうですね。



■棒上げのオセアニア通貨は押し目買い

ひろこ 今週の戦略はどう考えますか?

西原 上値が重い米ドル/円よりもクロス円のほうがよさそうです。ただしNZドル/円、豪ドル/円ともに2月の日足はほとんどが陽線で棒上げとなっています。高いところは買わず、RBNZ前に利食い売りなどが出たところを拾っていきたいですね。

・2024年02月28日配信号のサンプル

RBNZ(西原宏一のトレード戦略指令!)


注目のRBNZは結局据え置き。

ANZ銀行の利上げ予測はお騒がせという結末に。


据え置きでNZDUSDはいったん値を下げています。

positionは変わらず。

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