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【全文書き起こし3/3】 店頭FX業者の
決済リスクへの対応に関する有識者検討会
(第4回)

2018年05月09日(水)東京時間 12:19

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【全文書き起こし2/3】 店頭FX業者の決済リスクへの対応に関する有識者検討会(第4回)」からつづく)

前々回前回に続き、金融庁にて2018年4月13日(金)に行われた「店頭FX業者の決済リスクへの対応に関する有識者検討会(第4回)」の全文書き起こしをお届けします。

【参考記事】
【全文書き起こし1/3】 店頭FX業者の決済リスクへの対応に関する有識者検討会(第4回)
【全文書き起こし2/3】 店頭FX業者の決済リスクへの対応に関する有識者検討会(第4回)

 この第4回有識者検討会の参加者は以下のとおりです。

第4回「店頭FX業者の決済リスクへの対応に関する有識者検討会」参加者

 
池尾和人氏 立正大学経済学部 教授



|
 
上柳敏郎氏 東京駿河台法律事務所 弁護士
勝尾裕子氏 学習院大学経済学部 教授
黒沼悦郎氏 早稲田大学法学学術院 教授
坂勇一郎氏 東京合同法律事務所 弁護士
永沢裕美子氏 Foster Forum 
良質な金融商品を育てる会 事務局長
松井秀征氏 立教大学法学部法学科 教授
※メンバー表には掲載されているが欠席
弥永真生氏 筑波大学ビジネスサイエンス系 教授



|

|
 
星野昭氏 三菱UFJ銀行 金融市場部長
伊藤渡氏 東京金融取引所 代表取締役専務
山崎哲夫氏 金融先物取引業協会 事務局長
鬼頭弘泰氏 GMOクリック証券 代表取締役社長
高村正人氏 SBI証券 代表取締役社長
松田邦夫氏 セントラル短資FX 代表取締役社長
緒方健太郎氏 財務省国際局為替市場課長
重本浩司氏 日本銀行金融市場局為替課長
     


 
神田秀樹氏 学習院大学大学院法務研究科教授
※検討会の前半ではさまざまな意見を
述べたが、後半は退出

※金融庁配布の「資料1」を基本としつつ、ザイFX!編集部が松井秀征氏の欠席と参考人の神田秀樹氏を書き加えた。

 今回の書き起こしは全3回のうちの3回目であり、有識者検討会のメンバーによる討議の部分を対象としています。

 書き起こしについては細心の注意を払っておりますが、録音した音声が必ずしも鮮明ではない部分もあり、書き起こした文に誤りのある可能性もないとは言えません。その点はあらかじめ、お断りさせていただきます。また、どうしてもわからない箇所は【聞き取り不明】と記載しています。そして、話し手の言い回しを厳密にそのまま再現しているとは限らず、意味が違ってしまわない範囲で、どうしても冗長となりがちな話し言葉を簡潔な表現にしている部分もあります。

 文中に挿入した小見出しはザイFX!編集部で作成したものです。

 有識者検討会は配布された資料に基づいて行われています。文中にはその資料を適宜挿入しました。

 資料は金融庁の以下のウェブページでも見ることができます。

【参考ページ】
店頭FX業者の決済リスクへの対応に関する有識者検討会(金融庁公式サイト)

 なお、著作権法第三十二条では、国などが一般に周知させることを目的として作成した著作物は、説明の材料として新聞などに転載してよいとされています。

 では、全文書き起こしの続きをどうぞ(ザイFX!編集部)。


池尾和人座長(立正大学経済学部 教授。以下、「池尾座長」と記載) それでは、討議に移りたいと思います。これまであまりまとまった発言をしていただく機会を確保できなかったので申し訳なかったのですが、きょうはその分も含めて、冒頭に申し上げましたように、きょうの話だけではなくて、前回までの分も含めてできるだけ幅広くご意見を頂戴できればと思っていますのでよろしくお願いします。

 それでは、どなたでも結構です。はい、坂さん。

■坂弁護士:高倍率短期の投機的売買は、国民の資産形成に資する面が限定的

坂勇一郎メンバー(東京合同法律事務所 弁護士。以下、「坂メンバー」と記載) ありがとうございます。全体的なことを踏まえて少し現状認識について3点、そして規制の検討の方向性について4点ほど意見を述べさせていただければと思います。

 まず現状認識の1点目です。FXの社会経済的な意義についてというところです。顧客側は基本的に外貨買いを行っているという状況を踏まえると、2つの意味があるんだろうと思います。

 1つは、金融市場への流動性を提供という点で、顧客がネットで外貨買いの流動性を提供し、金融機関等の為替リスクを引き受けていると。また、いわゆる逆張りによって市場の変動を緩和しているという点が確かにあろうかと思います。もっともロスカットがむしろ急激な相場変動を拡大する面があるという点には留意が必要かと思います。

 いまひとつは、国民の資産形成の寄与という点です。これも、投資の導入の面があると思います。この点、高倍率短期の売買によって投機的利益を目指す方法は基本的にゼロサムの傾向が強く、マクロ的には国民相互の資産移転が生じるということであり、資産形成に資する面は限定的ではないかと思います。

 これに対して中長期低倍率のポジションを持つことによってスワップポイントを得る方法は、これは海外の成長の成果を取り込む面があって全体として国民の資産形成に資する点がそこにあり得るかと思います。

 個人的には、後者の投資が促進されるような話が望ましいとは思いますし、それが資金やリスクの移転によって経済活動や経済成長を促し、その成果をリターンしているという金融の役割にもそのものがあるのではないかと思います。

■坂弁護士:顧客は外貨買いのポジションを多く持つため、FX会社の未カバーリスクは急激な円安局面のほうが大きい

坂メンバー それから、現状認識の2点目ですが、決済リスクの現れ方についてです。未カバーリスク、未収金リスク、カバー先破綻リスクという3つのリスクが指摘されていますが、顧客がネットで外貨買いのポジションを持つということに鑑みますと、急激な円高・外貨安の場合と、急激な円安・外貨高の場合とでは、リスクの現れ方は異なると思います。

 急激な円高・外貨安の場合、FX業者は顧客に対してネットで利益を計上する状況になるんだろうと思います。この場合、未カバーリスクはネットではあまり問題とならないでしょうし、また、カバー先破綻リスクも基本的にカバー先に入れた証拠金が戻ってこないという問題に留まるのではないかと思います。

 顧客との関係では、証拠金を越える価値分が回収できないという問題が生じることにはなるかと思います。

 他方で、急激な円安・外貨高の場合には、FX業者はネットで損失を計上することになると思います。この場合、ネットでの未カバー分はそのまま業者の損失となります。カバー分をカバー先が破綻すれば、顧客に対する負けがそのまま業者の損失になるんだろうと思います。それから、カバー先に入れた証拠金も戻ってこないという問題が生じると思います。

 さらには顧客との関係では、証拠金を越える価値分が回収できないという結果、これはマリーなどの損失の一部を相殺処理できず、そうした点については実質的にその損失を負担しなければならないという問題が生じるのではないかと思います。

 このように、為替の変動方向によってリスクの現れ方は異なるのであって、業者の状態にもよりますが、急激な円安局面のほうがリスクは大きいように思われます。

■坂弁護士:店頭FX会社が偏りのある未カバーポジションを多く抱えて業務を継続することは事業体として極めて特異

坂メンバー それから、現状認識の3つ目ですが、利益相反の点についてです。決済リスクを検討するに当たって、利益相反問題は底流にある問題であろうと思います。

 前回の議論をお聞きして、協会さんの処分例なども拝見しましたが、コンピュータシステムで非対称のスリッページの設定がされていたといった事案が複数あるようですし、また、こういう設定が比較的長期にわたっていた事案もあるようです。こうした問題の背景にFXの利益相反の構造があることはこれは否定できないように思います。

 そもそも、事業者と契約者との間の情報組織、交渉力の格差のもとで、相対によって相場の変動にかける状態が続くということは、それ自体かなり利益相反の度合いが大きいものと言えると思います。

 もっとも業者が適切にマリーやカバー取引を行えば、実質的な利益相反の関係は相当程度緩和されるとは思います。

 しかしながら、業者が無駄なポジションを多額に抱え、しかもネットで建売りがある場合、おそらく顧客の取引傾向からは業者はネットで外貨売りのポジションを持つことになると思いますが、こうした場合には顧客の利益が業者の損失となり、顧客の損失は業者の利益となる利益相反関係が極めて鮮鋭になると思われます。

 これは非対称なスリッページの場面として取引の構成をやめる重大な要因になり得ると思います。

 こういった未カバーポジションの問題は決済リスクの面でも極めて鮮鋭となっております。偏りのある未カバーポジションを多く抱えて業務を継続することは、自己資本を時々刻々、投機リスクにさらしつつ事業を継続するということであり、事業体としては極めて特異ではないかと思います。事業の安定性という観点からの、重大な論点を提示するのではないかと思っております。

 以上を踏まえ、規制検討の方向性についてですが…

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