仮想通貨の初心者でも1分でわかる!ビットコインの基礎知識

134億円相当を集めたICO「Liquid」リリース!
世界中の注文を集めて「流動性」を確保せよ!?

2018年10月17日(水)15:30公開 [2018年10月17日(水)15:30更新] 向井友代[ザイFX!副編集長] バックナンバー一覧へ>>

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■キーワードは「流動性」。 QUOINEXからLiquidへ!

 2018年9月5日(水)、仮想通貨交換業者(関東財務局長 第00002号)のQUOINEが提供する仮想通貨取引プラットフォームが、これまでのQUOINEX(コインエクスチェンジ)からLiquid by Quoine(リキッドバイコイン ※以下Liquidと表記)にリニューアルしました。

QUOINEXからLiquid by Quoineへのリニューアルイメージ画像

 Liquidとは、もともと2017年11月にQUOINEが実施したICO(Initial Coin Offering )で公表されたプロジェクトで、「仮想通貨市場に点在する『流動性』を束ね、より大きな『流動性』を提供する」ことを目的としたプラットフォームのこと。

(※ICOとは、株式市場におけるIPO(Inicial Public Offering)の仮想通貨版のようなもの。企業などがトークンと呼ばれる独自の仮想通貨を発行し、それを不特定多数の投資家に取得させることで対価を得て資金調達することをいう)

 このICOでは、QASH(キャッシュ)と呼ばれるトークンが販売され、QUOINEは当時の価格で日本円にして134億円の資金調達を行いました。

 ICOが実施されても、途中でプロジェクトがポシャってしまったり、架空のプロジェクトをでっち上げて、資金を集めることのみを目的とする詐欺のようなケースも見られるようですが、「Liquid」はICO実施後、順調にプロジェクトが進行していた様子。その結果、上述のとおり、QUOINEの取引プラットフォームは、QUOINEXからLiquidへリニューアルされる運びとなったのです。

【参考記事】
仮想通貨に関する相談件数が前年度の3倍!初心者増で誤送金や業者対応への不満増!?

 余談ですが、ICOについては、中国をはじめ各国で規制の動きが見られるなか、日本国内でも規制に向けた検討が進められており、2018年現在は、積極的に新規のICO案件が実施されている状況ではありません。今後の規制動向に注目が集まっています。

■現物取引とレバレッジ取引には外貨の通貨ペアも豊富

 さて、Liquidの目的は、上述のとおり、あくまで流動性(リクイディティ)の提供です。だからなのか、今回のプラットフォームのリニューアルでは、目に見えて明らかなスペックの変更や取引ツールの機能増強などは、あまり目立たない印象を受けます。

 たとえば、取引できる通貨ペアやサービス内容などは、旧QUOINEXから新サービスLiquidに、基本的にそのまま引き継がれています

 改めてざっと紹介すると、QUOINEには、「現物取引」と仮想通貨のFXが可能な「レバレッジ取引」があり、それぞれ以下の通貨ペアについて取引することが可能です。

QUOINEの「現物取引」と「レバレッジ取引」の取り扱い通貨ペア一覧
サービス名 現物取引 レバレッジ取引
取扱い
仮想通貨
BTC ETH BCH QASH XRP BTC ETH
通貨ペア BTC/JPY
BTC/USD
BTC/EUR
BTC/AUD
BTC/SGD
BTC/HKD
BTC/CNY
BTC/IDR
BTC/PHP
ETH/JPY
ETH/USD
ETH/EUR
ETH/AUD
ETH/SGD
ETH/HKD
ETH/IDR
ETH/PHP
ETH/BTC
BCH/JPY
BCH/USD
BCH/SGD
QASH/JPY
QASH/USD
QASH/EUR
QASH/SGD
QASH/IDR
QASH/BTC
QASH/ETH
XRP/JPY
XRP/USD
XRP/EUR
XRP/SGD
XRP/IDR
XRP/QASH
BTC/JPY
BTC/USD
BTC/EUR
BTC/AUD
BTC/SGD
BTC/HKD
BTC/CNY
BTC/IDR
BTC/PHP
ETH/JPY
ETH/BTC

※BTC=ビットコイン、ETH=イーサリアム、XRP=リップル、BCH=ビットコインキャッシュ、QASH=キャッシュ
※JPY=日本円、USD=米ドル、EUR=ユーロ、SGD=シンガポールドル、HKD=香港ドル、CNY=中国人民元、IDR=インドルピー、PHP=フィリピンペソ
※掲載している情報は、ザイFX!QUOINEの公式サイトなどにて調査
※当記事公開後、レバレッジ取引でXRP/JPY(リップル/円)の取り扱いも開始されている

 ご覧のとおり、現物取引ではBTC(ビットコイン)、ETH(イーサリアム)、BCH(ビットコインキャッシュ)、QASH(キャッシュ)、XRP(リップル)の取引が可能で、全部で34通貨ペア。レバレッジ取引ではビットコインとイーサリアムの取引が可能で、全部で11通貨ペア用意されています(※)。対米ドル、ユーロ、シンガポールドル、香港ドルなど外貨と仮想通貨のペアが豊富なのが特徴です。

(※記事公開後、レバレッジ取引では、リップル/円の取り扱いも開始されている。レバレッジ取引の取り扱い通貨ペアは、現状、全部で12ペアとなっている)

 先ほど紹介したQASHも、ICO終了後にQUOINEXに上場され、他の仮想通貨と同じように取引所で取引できるようになっています。QASHを取り扱っている国内の仮想通貨交換業者はQUOINEだけですから、QASHを取引したいと考えている人は、ぜひ、QUOINEをチェックしてください。

 なお、取引手数料については、現物取引、レバレッジ取引ともに無料。ただし、レバレッジ取引については、ポジションを持ち越す場合、1日あたり0.025%のポジション管理料がかかりますので、あらかじめご確認を。

■TradingViewやCryptoWatchの高機能チャートが使える

 ところで、Liquidの取引ツールは、どんな感じなのでしょうか?

 記者自身、以前のQUOINEXの取引ツールを使い込んでいたというワケではないので、確実なことは言えないのですが、取引ツールの雰囲気は、プラットフォームのリニューアルによって変わったと言えば変わったものの、めちゃくちゃスゴいオリジナルチャートが追加されたとか、便利な発注機能が追加されたとか、背景色が思いっきり変わったとか、そういったあからさまなバージョンアップは、ぱっと見た感じ、あまり見当たらないように見えます。

 ただ、ウェブ上で見かけるLiquidの取引ツールの使い心地に対する意見は、好意的なものが多い様子。記者も少し触ってみたところ、カスタイマイズ性が高く、特に上級者に受けそうなインターフェースだなぁという感じで、慣れるまで使いこなすのが難しそうな印象ではありますが、慣れてしまえば使い勝手としては悪くなさそうな印象を受けました。

Liquid取引ツール(クリックで拡大)
Liquid取引ツール

(出所:QUOINE

 少し機能を紹介すると、たとえば、LiquidのチャートにはTradingView社とCryptoWatch社のものが採用されていて、いずれもかなり高機能。めずらしいテクニカル指標なんかも、ふんだんに搭載されていますので、チャート分析に力を入れたい人に、うれしいスペックを備えているのは間違いないでしょう。

 以下は、Liquidの取引ツールに搭載されているTradingView社のチャートです。参考に掲載しておきます。

BTC/JPY(ビットコイン/円) 日足
BTC/JPY(ビットコイン/円) 日足

(出所:QUOINE

 また、新しいプラットフォームには、単純な取引ツールのほか、「レンディング(仮想通貨貸出し)」や「QASHユーティリティ(取引手数料の割引や『Liquid』コミニティ内ての投票などに利用)」に関する機能も用意されています。しかし、現在、これらを利用できるのはグローバル版Liquidのみ。わたしたちが利用できる日本版Liquidでは、法令などの問題もあって、実際に利用できるサービスとしては、まだリリースされていません

QUOINEは、「日本の法規制を遵守したうえで当社として適切な態勢を整備でき次第、日本市場でも提供を予定しております」と発表していますので、こちらについては追加でリリースされるのを楽しみに待ちたいところです。

 このほか、QUOINEでは以前から、スマホアプリ「QUOINEX Pro版」が提供されていましたが、Liquidリリースに伴い、こちらはサービス終了となり、新たに「Liquid by Quoineライト版」がリリースされています。現在は、「Liquid by Quoineライト版」でスマホからの入出金や取引などが可能です。

Liquid by Quoineライト版(App Store)
Liquid by Quoineライト版(App Store)

 当記事の冒頭で、Liquidの目的は「流動性を束ね…

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