2012年1月26日、FXCMジャパン証券が提供している「FXCM MetaTrader4(MT4)」がバージョンアップして本格リリースされた。
ロシアのメタクオーツ・ソフトウエア(MetaQuotes Software)社が開発したメタトレーダー(MT4)は、世界でも人気の高機能取引プラットフォームで、近年ここ日本でもその認知度は高まっており、多くのトレーダーの支持を得ている。
2011年8月にはFXトレード・フィナンシャル、同年12月にはサイバーエージェントFXもMT4を提供開始するなど、今後もまだまだ広がっていくことが予想される。
【参考記事】
●これは本気! FXトレード・フィナンシャルがついにメタトレーダー4(MT4)を採用!!
●サイバーエージェントFXがMT4を導入。注目のVPSが無料で試せちゃう!
そしてこのたび、FXCMジャパン証券はもともと提供していたMT4に改良を加え、リニューアルという形で新たなMT4をリリースした。
■インターバンクとの間の仲介を排除
最大の改良ポイントはFXCMジャパン証券とインターバンクをつなぐ「ブリッジ」を排除した点である。
MT4サーバーとインターバンクの間を橋渡しする「ブリッジ」と呼ばれる部分がなくなったことで、レート配信、取引サーバーへの発注、そして約定確認の速度が速くなる。
このインターバンク直結型システムは「NDD(Non Dealing Desk)方式」と呼ばれている。
顧客のすべての注文をディーラーを介すことなく電子的に直接インターバンク市場につなぐことで、公平な取引環境を実現することになる。
つまり、顧客の損失が会社の利益になることがなく、いわゆる「ストップ狩り」や「レート操作」などは一切行われないことになる。
■事前設定でスリッページによる損失を限定できる
トレーダーの悩みの種の1つがスリッページ。
スリッページとは、取引画面で注文をクリックした時の値段よりも不利な値段で約定されてしまうことで、特に値動きが激しい経済指標発表時に発生することが多い。
しかし、今回リニューアルされたFXCMジャパン証券のMT4では、スリッページの許容範囲が設定できるようになった。
これで事前に設定したpips以上のスリッページが発生する場合は、約定をしないようにすることができる。
また、部分決済やイフダン(If Done)注文(※)といった操作がMT4でも可能になったことで、より柔軟な取引ができるようになった。
スキャルピングや短期自動売買プログラムをトレードスタイルとするトレーダーにとっては少しのレートのズレも積もり積もって大きなコストになる。
FXCMジャパン証券では、FX会社によって操作されることのないクリアなレートで正々堂々と勝負できることが期待できそうだ。
FXCMジャパン証券[MT4口座]は、1000通貨トレードにも対応しているのでまずは少額から始めて取引環境を確認してみてはいかがだろうか。
(※イフダン注文とは、新規注文と決済注文を同時に出すことができる注文方法で、新規注文が約定する前に、あらかじめ損切りや利益確定の決済注文を出しておくことができるもの)
>>>FXCMジャパン証券[MT4口座]のスペック詳細はザイFX!の比較コンテンツをご覧ください
(ザイFX!編集部・川原由紀)
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