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田向宏行
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

ドラギ総裁どこまで有言実行できるか
失望にも備えてユーロ売りスタンスで

2012年08月02日(木)17:45公開 (2012年08月02日(木)17:45更新)
持田有紀子

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 昨日の注目は、なんといってもFOMCだった。どうせ何もしないのは決まっているのだが、なにがしら声明文の中での文言を変えたりして、マーケットがそれを過大評価する可能性もある。しかも翌日にはECBの理事会もあるので、協調行動を取るべき段階であるのでなおさらだ。私は欧州時間からは様子見の姿勢が強くなって、どうせ相場は動かなくなってしまうだろうと思い、夜中に起きるためにもとても早く寝た。

 夜中の2時くらいに起きてみると、やはり為替相場は動いていない。ユーロドルは1.2300をはさんでの一進一退、ドル円は10ポイントほども動いていないで78円台の前半。途中、やはり期待ベースで株価が上昇したほかは目立った動きはない。

 ADPの雇用指数は予想を上回ったが、ISMの景況感は予想を下回った。つまりマチマチの結果だったのだが、そのいずれにも相場はダイナミックには反応しなかった。要するにすっかりマーケットはFOMC待ちなのである。

 いよいよ3時も回ってきて、結果が出た。私のスタンスはユーロベアだ。1.23台の後半だったら、1.2410にストップ注文を置いて、とにかく売ってみようと思っている。問題はこのままズルっと下がった場合だ。下がるケースでは、たぶん失望売りということになるのだろう。したがって追いかけて売り込んでいっても間に合わないことが十分に考えられる。

 そこで下攻め対策のために、1.2280でも売りのストップ注文を置いておいた。下のストップ注文が先になった段階では、それでユーロショートになり、1.2300台まで戻るようであれば、つまらないからそこで損切りである。作戦は決めたので、さあ後は相場次第だ!

 結局、FOMCでは何も変化なし。少なくとも「異常な低金利状態」をあと1年くらい伸ばすのかとも思われたが、それもなし。それでユーロドルは急激に50ポイントほども下落した。私のストップ注文もダンになって、ショートポジションが出来あがった。

 しかし米国株はそれほども落ちていないし、債券相場も小動きだ。なんとなく突っ込んでまで攻めるような相場ではないという感じ…。たしかにバーナンキ議長は「もうちょっとデータを見たい」ともいっているので、完全に騙されたというわけでもない。市場の方が完全に先走っていただけなのだ。

 マーケットの焦点はもはや、翌日のECB会合に移っているのかもしれない。私はほどよく1.2238で買い戻して再び寝たが、ドルの緩和が示されなかったということでドルの全面高へ向かうこととなった。しかし値幅は小さく、ユーロドルの安値も1.2218近辺までだった。

 今晩はBOEとECBの金利会合がある。注目はもちろんECBなのだが、BOEも時間帯だけ大事である。何といっても中国が合わせ打ちしてくるかもしれないからだ。ここ2回連続で、BOEの発表のタイミングで中国も利下げしている。

 ECBについては、0.25%の利下げをするのであれば、なんとか想定の範囲内だろう。問題は国債購入を含めた量的緩和だ。先日、ECBはギリシャ債を担保適格から外すと公表したばかりなので、スペイン債やイタリア債をECBの資金だけで買うのは整合性が取れない。そこでESMなど他の機関との協力が欠かせないが、それには本日の会合で合意を得るには時間がなさ過ぎるようにも思う。

 マーケットの期待を一身に背負った今回の会合であるだけに、失望になった場合も考慮に入れて、ポジショニングを図らねばならないと考えている。失望のケースでは、昨日のFOMCのときと同様に、ユーロの下向きのストップ注文を入れておかないと間に合わないということだ。


日本時間 17時10分
 


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