みなさん、こんにちは、葉那子です。
今回は、新トレードシステムとしてメタトレーダーの導入を決定したFX会社を取り上げたいと思います。
■2社が年内にMT4の導入を決定!
マネックスグループが2012年7月25日(水)に発表した「平成25年3月期第1四半期決算 説明資料」より、2012年10~12月に、マネックスFXとマネックス証券があのメタトレーダー(MT4)の導入を予定していることがわかりました。
メタトレーダー(MT4)と言えば、もうご存知の方も多いと思いますが、世界中で多くのトレーダーから圧倒的な支持を得ているロシアのメタクォーツソフトウェア社が開発した高機能取引ツールです。
日本国内でもメタトレーダー(MT4)人気は高く、私の周りでも実際にメタトレーダー(MT4)のチャートを使用している個人投資家の方はたくさんいらっしゃいます。
メタトレーダー(MT4)の醍醐味の1つは、EA(エキスパートアドバイザー)と呼ばれる自動売買プログラムを使った自動売買が可能なところです。
また、とにかくメタトレーダー(MT4)のチャートは利便性が高いところも人気の理由。
数年前まではこのメタトレーダー(MT4)を導入する国内FX会社はかなり限られていましたが、昨年2011年は、主要FX会社のFXトレード・フィナンシャルやサイバーエージェントFXも導入するなど、日本国内でも確実に普及してきています。
【参考記事】
●これは本気! FXトレード・フィナンシャルがついにメタトレーダー4(MT4)を採用!!
●サイバーエージェントFXがMT4を導入。注目のVPSが無料で試せちゃう!(※)
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そしてこのたび、新たにマネックスFXとマネックス証券がメタトレーダー(MT4)を導入することを発表したのです。
しかも、現在マネックスFXとマネックス証券の通常口座で取り扱っている通貨ペアは13ペアなのに対し、メタトレーダー(MT4)では27通貨ペアの取引が可能になる予定となっています。
詳しい日程などはまだ発表されていませんが、年内に導入予定ということなので楽しみに待ちたいと思います。
■日本初! 日産センチュリー証券がMT5導入を決定!
さて、次にご紹介するのは日産センチュリー証券からのお知らせです。
2012年7月4日(水)、日産センチュリー証券は、日経225先物取引と大証FXの次期システムとして「Meta Trader5」を採用することを決定したと発表しました。
MT4ではなく、MT5です。
MT5は、MT4を開発したロシアのメタクォーツソフトウェア社が開発したMT4の後継版で、拡張性に優れた世界最高レベルのトレードツールとして、海外では20社以上がすでに採用しています。
そのMT5を日本国内で初めて採用することを決定したのが、今回の日産センチュリー証券なのです。
先ほども言ったように、日本国内でのMT4認知度はかなり上がってきたのですが、MT5に関してはまだどんなものなのか知らない方が多いと思います。
実際、私もその存在を聞いたことはありましたが、いまいちMT4との違いがわかりませんでした。
というわけで、実際にMT5をダウンロードしてみました。
一見したところ、取引画面はMT4とそこまで大きく変わらないようです。
細かいことを言えば、アイコンのデザインが変わっていたり、時間足が2分足、3分足など細かく選ぶことができるようになったりとありますが、もっと根本的な違いは何かということを、「ザイFX!×メタトレーダー(MT4)」のサイトでもおなじみ、メタトレーダー先生こと、しろふくろうさんに聞いてみました。
「MT4とMT5の違いの中でも特に大きなポイントは取引できる銘柄数の違いですね。MT4ではその上限が1024個なのに対して、MT5は上限がないのです。
そして、MT5は株の取引ができて、取引所と接続することも可能となっています。これはFXだけでなく、証券なども見据えたシステムになっているということです」
FXの取引なら1000個以上の通貨ペアなど考えられませんが、個別株なら日本株だけでも3000以上もの銘柄が上場されています。
FXトレーダーにとってはあまり関係のない話かもしれませんが、株などを取引する方にとってはうれしい進化なのではないでしょうか。
また、もう1つの大きな違いとしては、MT5には「板」情報があることだそうです。
これは日産センチュリー証券(大証FX)にとってはMT5を採用する大きな要因となったと思われます。
なぜならば、大証FXとほかのFX取引との大きな違いは板情報があるということだからです。
株をやったことのある方であればご存じかもしれませんが、板とは、売りと買いの指値注文がどの価格にどれくらいの数量あるのかを表したものです。
【参考記事】
●大証FX特集(1) 7/21、本日スタート!「板」のあるFX…大証FXとは?
FX以外の金融商品も提供する日産センチュリー証券は、MT4より証券の取引環境が整っているMT5を選んだのではないでしょうか。
さらに日産センチュリー証券では、将来的に海外証券先物、海外商品先物、国内商品先物と取り扱い対象を広げ、1つのプラットフォームでいろいろな取引が可能な環境の提供を考えているようです。
こちらもまだサービス開始日などは発表されていませんが、とにかく日本初の試みということですので、実際に導入した後のユーザーの反応なども今から気になるところです。
先陣を切った日産センチュリー証券の今後に注目ですね。
>>>マネックス証券[マネックスMT4]の最新スペック詳細はザイFX!の比較コンテンツをご覧ください
>>>日産センチュリー証券[アクセスFX MetaTrader4]の最新スペック詳細はザイFX!の比較コンテンツをご覧ください
(ザイFX!編集部見習い・葉那子)
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